日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、妊活が進まず情緒不安定なオヨネさんが、泣きながらステップアップをお願いするお話です。

夫にお願いして月に1〜2回の行為。泣きながら自分で人工授精を希望

妊活のためにクリニックに通い、タイミング療法(排卵日を調べて妊娠しやすいタイミングで夫婦生活をもつこと)を始めて半年ほどが過ぎました。

「多嚢胞性卵巣症候群」(※以前の記事を参照)のため、自分で排卵できないので投薬と注射を続けるも、相変わらず規則正しく生理が来る日々。

規則的に生理が来る
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妊活雑誌に載っている記事や体質改善に関することを片っ端から実行し。

ネットに落ちている有効かどうかもわからない情報にもほんのわずかな可能性があるなら…と飛びついて試してみるもなにも成果が出ません。

私のメンタルは落ち、プチ鬱状態になっていました。

●なぜみんな妊娠できるの?街ゆく人々をながめプチ鬱に

なぜみんな妊娠しているんだ。

なぜ子どもが産めるんだ?

みんな夫婦でちゃんとよろしくやっているのか?(大きなお世話)

なぜうちはよろしくないんだ? おん?(詳しくはシリーズの初めからお読みください)

妊婦さんにモヤモヤ

妊婦さんや子育て中のパパママが視界に入る度、謎のモヤモヤに支配されていく毎日。

またそういうときほど余計にマタニティさんやママさんを意識して見てしまうので悪循環でした。

●泣きながら自分で人工授精を希望

一般的にタイミング療法を6回して妊娠できない場合、それ以上やっても妊娠する可能性は低いとネットで調べたときに書いてありました。(もちろんいろいろな原因があるので一概には言えませんが…)

しかし私が通っていたクリニックは不妊治療を得意としていないのか、病院の方針なのか、タイミング療法が6回ダメだった後、次も変わらず同じ方法を行う流れになりました。

(え…待って…)

投薬に通院、さらにはメガネ(夫)にお願いしてやっと月に1〜2回してもらえる夫婦生活。

またこれをするのか?

可能性も低いのに同じことを続けるのか?

30代前半で妊活を始めるも、成功しないままずるずると30代中盤に差し掛かっていました。

先が見えない不安と、「たった1か月でも無駄には出来ない」という焦りで診察中に涙が止まらなくなってしまいました。

泣きながら医者に直訴

「6回以上は妊娠の確率上がらないんですよね? 人工授精に進めませんか?」と泣きながら自分でステップアップを希望。

方法や金額などの説明を受けて次の月より「精子を採取してクリニックに持ち込み、直接子宮へ流しこむ」人工授精をすることになりました。

やっと次に進める。

妊娠するかどうかはわからないけれど、今よりは少しでも確率が上がるかもしれない…。

不安と期待を胸に半ば無理やりですが先に進むことができました。