晴れた日には「公園や緑地で仲間たちとバーベキュー」といきたいところ。でも現実には、「そこまでするのはおっくう。できればステイホームで…」というケースも多いでしょう。 そんなときは自宅で楽しむアウトドアもおススメです。広い庭がなくとも、庭やバルコニーにちょっとしたテラス空間があればバーベキューを楽しむことができます。建築家の新井崇文さんが、自宅での例を交えながら、その楽しさを紹介。これから家を建てようと考える人も、ぜひ参考に。
すべての画像を見る(全15枚)少人数でのバーベキューなら、卓上コンロのスタイルがおススメ!
バーベキューコンロにはさまざまなタイプがあります。ごく一般的なタイプとしては「スタンダードタイプ」と「卓上タイプ」があります。
スタンダードタイプはコンロに脚がついており、立ち姿勢で調理をするものです。バーベキューをしながら立食で楽しむ、あるいは調理できたものを食卓まで運んで座って食べる、といったスタイルになります。
スタンダードタイプはコンロのサイズが比較的大きいので、大量の食事をスピーディーに調理することができ、大人数でのバーベキューにも対応できるメリットがあります。
一方、大人数でのバーベキューとなると、コンロの設置スペースと、人数分のイスやテーブルを設置するスペースも必要に。テラスのスペースとしては少なくても6~8畳、あるいは人数によってはもっと広いスペースが欲しいというところでしょう。
スタンダードタイプに対し、卓上タイプはテーブルの上に乗せて使うものです。コンロのサイズは小さいので一度に調理できる食事の量は多くありません。でも、テーブルについて食事をしながら、落ち着いて調理できるメリットがあります。
焼く人と食べる人が分業してしまうことなく、お酒やお好きなドリンクを片手に、おしゃべりを楽しみながら、ゆったりとしたペースでみんなで調理しながら食べることができます。
2家族くらいまでであれば1台の卓上コンロで、3家族以上であれば複数台の卓上コンロを置いて使うのがよいかと思います。
卓上タイプのよいところはテラスのスペースがコンパクトでもすむこと。わが家は12畳サイズの庭の一部に、4畳サイズのデッキテラスがあります。そのようなコンパクトなデッキテラスでも、卓上コンロを置いた1台のテーブルを4~6人程度で囲って、バーベキューを楽しむことができます。
卓上コンロを使いやすくする、ひと手間の工夫
わが家では卓上コンロが定番のバーベキュースタイルですが、使い終わったあとのコンロのお手入れが大変だと、バーベキューするのもおっくうになってしまいます。
そこでひと手間の工夫。調理前にアルミホイルを内側全面(炭や調理で汚れる部分)に貼りつけます。
調理後はこのアルミホイルをはがせば大部分の汚れがとれるので、コンロ本体を洗う手間が大幅に削減できます。こうしたちょっとした工夫で、気軽にバーベキューすることができます。