●今年の鍋のトレンドは“外食”と“SDGs”
また、新商品を開発するうえでいちばん大切にしているのは「エバラらしいおいしさ」だそう。
すべての画像を見る(全6枚)「新商品に関してはトレンドももちろん大事にしつつも、お客さまの視点でニーズにこたえられるような味づくりをしています。とくに昨年から今年にかけて旅行に行けない、外食に行けないといったところで、外で食べる味わいをご家庭で簡単に食べられる商品は多いです。今年の新商品である札幌のご当地グルメの味わいを目指したスープカレー鍋もそうです」
「プチッと鍋で新たな切り口や、今までにはない味という発想でご当地メニューに着目したんです。スープカレーは『食べたい』という意向は高いのに食経験が少ない。というところが調査でわかり、選定する決め手になりました。ほかにも従来から発売している『プチッと鍋』でも再現できるご当地鍋のレシピを公式サイトに掲載していますので、そちらも併せてご覧いただきたいですね」
「スープカレー鍋」は、鶏のうまみをじっくりと炊き出した濃厚なスープに、香味野菜を合わせ、18種類のスパイスとハーブで仕上げた商品。さわやかなコクとスパイシーな味わいが楽しめて、リゾットやラーメンなども手軽につくれます。
そして、もう一つのトレンドが「SDGs」です。地産地消、食品ロスを減らすことを目標に掲げている企業は多いと言いますが、エバラ食品でも公式サイトに掲載するアレンジレシピ数を増やしたり、食品ロスの観点で賞味期限を長くする企業努力が行われているそうです。こうした取り組みからも、今後も目が離せません。
●おうちの鍋で心も体も温まる!
コロナ禍で、多くの人が自粛疲れを感じている昨今。そんな疲れを少しでも癒したい、という気持ちもこもっていると坪根さんは言います。
「今回スープカレー鍋は、外食の味わいをおうちで手軽に楽しんでいただきたく発売しました。そのためスープカレー鍋を使うことで、おうちにいながら札幌のスープカレーの味わいを手軽に楽しんでいただいて、明るく元気になってもらいたいという思いがあります。プチッと鍋全体に関しましても新たなメニュー提案で普段の料理のお役に立てたらうれしいです」
焼肉のたれのヒットから続く、社会的背景と家庭の繋がりを考えた商品づくり。これまでにあった食体験をアップデートさせつつ、これからも家庭の食卓に新たな風を吹かせてくれそうです。