「物は言いよう」ということわざがあるように、同じことを伝えるにも言い方ひとつで印象はよくも悪くも変わるもの。ママ友や家族などの人間関係をプラスに変える「言い換え」のコツを、ベストセラーになった『よけいなひと言を好かれるセルフに変える 言いかえ図鑑』(サンマーク出版刊)の著者・大野萌子さんに教えてもらいました。

【相手がママ友の場合】適度な距離感を保つための「言い換え」

「生活環境が似ているだけに、同調圧力をかけたり、ライバル視をしやすい間柄。マウント発言しやすいので、適度な距離感を保つのがいいでしょう」(大野さん)

 

●すごくおすすめしたいことがあるとき

おせっかいするママ友
押しつけはNGです
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余計なひと言/「絶対やるべきだよ」

好かれるひと言/「私はいいと思うから、よかったら試してみて」

 

【大野さんからのアドバイス】

人より優位に立ちたい人は「絶対」や「~すべき」と意見を押しつけがち。でもそれは余計なお世話。自分の意見を押しつけすぎず「提案」の形で話をして。

 

●ランチの誘いを断りづらいとき

余計なひと言/「行けたら、行きます」
好かれるひと言/「今回は遠慮します」

 

【大野さんからのアドバイス】

行きたくないなら、はっきりと断ること。逆に避けたいのは、相手に期待をもたせる曖昧な返事。また誘ってほしいのなら「次は誘って」と時期も明確に。

 

●相手がつらい体験を告白したとき

余計なひと言/「私も同じ体験したからわかるよ」

 

好かれるひと言/「同じではないけどわかる気がする」

【大野さんからのアドバイス】

「同感」と「共感」は似て非なるもの。下手に「わかる」の同感は励ましになりません。相手を受け止める気持ちで「わかる気がする」くらいが適切。