●小麦粉や油…食品の値上げには使い方や代わりを探す
すべての画像を見る(全2枚)小麦粉や食用油、砂糖、鶏肉、牛肉、野菜など生活に欠かせない食材の値上げに伴い、食パンや菓子パン、冷凍食品といった加工食品の値上げも発表されています。限られた予算で上手にやりくりをするには、「優先順位」「比較」「相場」を意識するとよいでしょう。
・優先順位
「優先順位」とはなにから買うべきかを考えることです。し好品から買うのではなく、自炊に必要な肉や野菜を優先して買いましょう。買い物の際は、冷蔵庫などの在庫をチェックして、必要なものをメモしてから買い物へ行くことで、優先順位を考えることができます。
・比較
買物の際は、「比較」してどちらがコストパフォーマンス(費用対効果)に優れているかも考えることが必要です。
たとえば、同じパンでも、食パンと菓子パンはどちらがコストパフォーマンスに優れているでしょうか。一人で食パン1斤と菓子パン1袋を消費する場合、菓子パンは1食になるかならないか。食パンなら食べきるまで3食分は持つでしょう。
また、食パンはそのままトーストしてバターを塗って食べてもおいしいですが、ほかにも挟む具材などを変えるだけで総菜パンにも菓子パンにもなり、アレンジがしやすいのもおすすめする点です。
同様に、お菓子1袋とキャベツ1玉はどちらがコストパフォーマンスに優れているかなど、し好品と食材を「比較」することは優先順位を考えるうえでも有効です。
ほかにも外食をする金額で、どれだけの食材がスーパーで買え、どれだけの食事が賄えるのか。具体的には、家族4人で外食へ行って、合計6000円分の出費をした場合、6000円で買える食材は何食分に相当するのか。など比較をしてコスト意識を持つことも家計運営にとって大切なことです。
・相場
ぜひ「相場」にも注目しましょう。たとえ小麦や小麦製品が値上がりしていても、米価格は安定しています。そして、今年は天候不順で野菜があまり安くなりませんでしたが、今年に限ってはキャベツが1年を通して価格が安定していました。鶏肉や牛肉が値上がりしていますが、豚こま肉はそこまで値上がりしていません。
このように、価格が安定した食材を取り入れることはやりくりには欠かせません。もちろん、スーパーでの買い物時もセールをする日やセール品は必ず存在します。そうした日や品を上手に取り入れてやりくりして、最後まで無駄なく食べきることで予算内に収めることができるでしょう。