6月に入り、人によってはボーナスがでる時期でもあります。ただ、業績により減額などになってしまった場合、家計の見直し等が必要になってきます。
そこで、節約アドバイザーの丸山晴美さんに、ボーナスが減ってしまった場合にできることを教えてもらいました。

電卓で計算する女性
ボーナスありきで家計を考えている場合、すぐにまかなえる対応を考える必要があります(※写真はイメージです。以下同)
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ボーナスが減ったときにやるべき5つのこと

ボーナスは給与とは別にまとまったお金が入るため、家計にとって大きな存在であることは間違いないでしょう。しかしボーナスは、企業の業績などによって左右されることがあり、必ずしも固定で支給されるものではありません。業績がよければその分ボーナスは増え、悪ければ減るのが一般的。
もちろん、ボーナスが増減する理由はそれだけではありませんが、ボーナスをあてにしすぎると、減ったときのダメージも大きいものです。ボーナスが増えたらその分、貯蓄や運用に回せばよいのですが、問題は減ったときです。

今回はさまざまなパターンを考えながら対処法をご紹介します。

(1) 払うべきものは最優先でキープする

ボーナスが減ったときに、いちばんに考えるべきことは、優先順位です。どれくらいの減額になるかによっても変わるかとは思いますが、住宅ローンなどでボーナス払いになっている分は、優先して取りわけておき、引き落としに備えましょう。

(2) 家計を見直す

ボーナスを日々の赤字の補填に使っている家計の場合は、ボーナスが減額されたことにより、生活費がたりなくなる恐れがあります。毎月の収入の中で日々の生活費をやりくりすることが基本ですので、ボーナスで赤字の補填をしている場合は、早急に毎月の家計を見直して、月の収入でやりくりできるようにすることが大切です。そのためにも、出費の優先順位を考えて、順位が低いものは解約などをして出費を抑えるようにしましょう。

(3) 貯蓄を守る

ボーナスが減った分を貯蓄で補填をしてやり過ごせたとしても、また次のボーナスで支給額が減った場合、その分も貯蓄で補填してしまうと、どんどん貯蓄は目減りしてしまい、家計不安の一因になります。ボーナスが減っても、まずは(2)の家計を見直すなど、できるだけ切り崩さない方法を考えるようにしましょう。
夏のボーナスの減額分で支払うべきお金が支払えないのであれば、貯蓄から捻出する方法もありますが、冬のボーナスも期待ができないのであれば、早めに対策を取るべきです。貯蓄を守ることは家計を守ることにもつながります。