コロナ禍でさまざまな暮らし方が変わるなか、オンライン学習やオンラインゲームなど、子どもたちを取り巻くネット環境の変化にも注目が集まってきています。
今回は、子どもを持つ(妊娠中を含む)ESSE読者301人に、子どものネット利用についてアンケートを実施。その結果と合わせて、子どもが安全にネットとつき合う方法について、ITジャーナリストの高橋暁子さんに教えてもらいました。
60%以上の親がスマホやタブレットを子どもたちに使わせています
まずは子どもがネットを利用しているかどうかや、端末の使用状況をリサーチしました。
●ネットの使用スタートは2歳からが最多!
<Q.子どもにスマホやタブレット端末などを使用させていますか?>
はい 63%
いいえ 37%
最近では小中学校の授業にタブレット端末を取り入れるなど、子どもにとってもネットにつながる機器は、もはや当たり前のアイテムになってきています。アンケートでも半数近くがお子さんに使用させている(親が所有する端末を含む)という結果になりました。
<Q.子どもに使用させている端末はなんですか?(複数回答あり)>
1位 スマートフォン 96票
2位 タブレット端末 93票
3位 ゲーム機 73票
なかでも圧倒的に多かったのがスマートフォンとタブレット、そして次いでゲーム機という順位に。また、2~3歳頃をきっかけにネットを使用させているという声が多くみられました。
スマホやタブレット端末などを使用させていると答えた人のうち、約7割が兄弟がいる家庭。上の子の影響もあり下の子が自然と使用する、という流れもあるようです。
●子どもたちに人気なのはやっぱりYoutubeなどの動画共有サービス!その次は?
では、子どもたちはネットを使ってどんなサービスやアプリを利用しているのでしょうか。
<子ども自身がネットを使って利用しているものは?(複数回答あり)>
1位 Youtubeなど動画共有サービス 148票
2位 LINE 71票
3位 オンラインゲーム 67票
4位 Instagram 34票
5位 TikiTok 29票
いちばん人気は、動画配信サービスYoutube。次に多かったのが、連絡手段であるLINE。
そしてTwitterやInstagram、TikTokなどのSNSを抑えてランクインしたのがオンラインゲーム。昨年の緊急事態宣言下、学校の休校時期に今年大流行した、Nitendo Switch「あつまれ どうぶつの森」や小学生から絶大な支持を得ている「Fortnite(フォートナイト)」など、友達とオンラインで遊ぶというシーンも急増しているようです。
●約20%の親が、ネット上の交友関係についてまったくわからないという結果に
子どもたちにとって日常になっている、オンラインを使った交友ですが、親にとってはなかなかその実情が見えにくもの。どのくらいの方が、子どもの交友関係を把握しているか聞いてみました。
<Q.子どものオンラインでの交友関係を把握していますか?>
すべて把握している 46%
学校などの友達だけはわかる 32%
まったくわからない 22%
アンケートでは46%、約半数近くの親御さんはオンライン上での交友関係を把握していました。しかし逆を言えば、半数近くの人が交友関係をすべて把握していないという結果でもあります。
お子さんの年代別にみると、未就学児や小学生のお子さんを持つ親は「すべてを把握している」がいちばん多く、中学生以上の場合は「学校などの友達だけはわかる」が最多数。中高生になるとプライバシーのこともあり、すべてを把握するということが難しくなるのかもしれませんね。