節約は食費から! 被服費やレジャー費、スマホ代などがかさんだ月は、毎日の食費を少しでもきりつめることができたら助かります。
ここでは「簡単」「安い」をテーマに、フレンチトースト、炊き込みご飯、みそ汁のお手軽な節約レシピをご紹介。
つくってくれたのは、50か国を超える海外旅行の経験をもとに、料理やグルメについて執筆しているライターの朝岡真梨さんです。
古くなった食パンがよみがえる!ナツメグが香る絶品フレンチトースト
まずご紹介するのは、少し古くなってしまった食パンを使ったレシピ。表面が乾燥して硬くなってしまった食パンは、フレンチトーストにするとおいしさが復活します。普段ハンバーグ以外にあまり出番のないナツメグも、ここで大活躍!
すべての画像を見る(全9枚)【材料】
・食パン(8枚切り) 2枚
・卵 1個
・牛乳 180g
・砂糖 20g
・バター 小さじ2
・はちみつ(お好みでトッピング)
・ナツメグ(お好みでトッピング)
【つくり方】
(1) バットに、卵と牛乳、砂糖を入れてよく混ぜ合わせ、卵液をつくる。
(2) 半分にカットした食パンを(1)の卵液によく浸す。
(3) フライパンにバターを薄くのばし、(2)の食パンの両面を弱火でじっくり焼く。キツネ色の焼き色がついたらできあがり。
はちみつとナツメグをトッピングすると、リッチ感がさらにアップします。
<POINT>牛乳はちょっと多めに
一般的なレシピよりも、牛乳の量が多めです。固めのパンには水分量が多い卵液にすると、よくしみこんでしっとりとした仕上がりに。
<POINT>トッピングはナツメグ
フレンチトーストのトッピングは、冷蔵庫にある余りもののフルーツや生クリーム、定番のはちみつなど、自由にアレンジできます。とくにおすすめなのが、ナツメグパウダー。ハンバーグをつくるときにしか出番がなく、棚の奥にしまわれてしませんか?
じつはナツメグは、甘いフレンチトーストとの相性が抜群。シナモンのような少しスパイシーな香りで、お店のフレンチトーストのように演出してくれます。
調味料いらず!栄養たっぷりなサバ缶とショウガの炊き込みご飯
次に使うのは、骨までやわらかい栄養たっぷりなサバ缶。保存食としても優秀な缶詰は、キッチンに買いおきしておくと、いざというときに強い味方になってくれます。
今回はサバ缶まるまる1缶とショウガを使って、炊き込みご飯にしてみました。
【材料】
・サバ缶 1缶(水煮190g)
・ショウガ 70g
・米 2合
・水 380g
【つくり方】
(1) ショウガは千切りにする。
(2) 炊飯器に材料をすべて入れて炊いたら完成。
<POINT>サバ缶は汁ごと入れる
このレシピの一押しポイントは、サバ缶を汁ごと使っているので、ほかの調味料がいらないこと。さっぱりとしていて塩辛さもなく、シンプルながらもどんどんご飯が進むおいしさです。
<POINT>たっぷりのショウガでボリュームアップ
ショウガの千切りを70g使用しているので、炊飯器に入れたときに「ちょっと多いかも?」と心配になるかもしれませんが、そこがいいんです。このたっぷりのショウガ、炊きあがりはホクホクとした食感に変わり、マイルドなサバの水煮の味に対して、絶妙なアクセントになってくれます。
炊飯器の中で長時間保存すると、ショウガ自体の色が茶色っぽくなることがあるので、できればすぐに食べきってしまうか、早めに冷凍保存するようにしてください。
今回のレシピでは、だいたいお茶碗4~5杯分くらいのボリュームになるので、コスパのよさも魅力です。
捨てないで!エビの殻でだしをとった絶品みそ汁
最後にご紹介するのは、「エビ」ではなく、「エビの殻」です。エビをむいたあとにお役御免と捨ててしまっていませんか?
このエビの殻、じつはひと煮立ちさせるだけで、ものすごくおいしいだしが出るんですよ。
【材料】
・エビの殻(頭なし) 6尾分
・水 320g
・みそ(白) 大さじ1
・のり(お好みで)
・刻みネギ(お好みで)
※みその種類で塩分濃度が違うので、いつもお使いのもので少ない量から調整してください
【つくり方】
(1) 鍋にエビの殻と水を入れ、弱火で火にかけながらひと煮立ちさせる。
(2) 煮立ったら火を止めて殻を取り出し、ピンク色の透きとおっただし汁にみそを溶かして完成。お好みでのりやネギなどを具として入れてください。
<POINT>捨てる食材がおいしいだしに早変わり
このみそ汁のいいところは、カツオ節や昆布などを使わずに、エビの殻だけで濃いだしが取れるところです。わが家は2人暮らしなので、2人分の分量でつくっていますが、倍量に増やして4人分つくってもおいしくいただけると思います。
<POINT>みその量をいつもより減らせる
エビの殻から強烈なだしがでるこのみそ汁。ぜひいつも使っているみその量より、2割くらい減らしてつくってみてください。エビの香りとだしの深い味わいのおかげで、みそは薄めでもうま味がたっぷり。節約になるだけでなく、減塩にも。
食費の節約は、買わないようにする我慢も大事ですが、ロスの量を減らすという視点も同じくらい重要。家で眠っている調味料や保存食、捨てているような余りもの食材も、上手にアレンジすると家計の助けになってくれます。