人混みを避け、自宅で過ごすことが増えた2020年。家の中で過ごすほどに、生活を支えてくれる縁の下の力持ち・電気の大切さが身に沁みます。そんな電気を日本中に届けてくれる“電柱・電線・鉄塔”は、日々の暮らしと電気のつながりを感じさせてくれる存在。そんな“電柱・電線・鉄塔”をモチーフにしたフォトコンテストで、応募総数8,000点超のなかから選ばれた受賞作品を、モデルの辻元舞さんたち審査員のコメントとともに紹介します。
応募総数8,048点!審査員絶賛の「電力のある風景」
広い空を見上げると、ふと目に入る“電柱・電線・鉄塔”。昔からある、私たちと電気をつないでくれるその姿に、どこか心がホッとします。
電気事業連合会では、“電柱・電線・鉄塔”をモチーフに、「つなぐ・ホッとする」をテーマにした写真のコンテストを実施。ハッシュタグ「#日常の風景にある電力」をつけたインスタグラムへの投稿を通じて作品を募集したところ、応募総数8,048点もの作品が集まりました。人工物でありながら、温かみや懐かしさなど多種多彩な表情を見せてくれる写真に、選考した審査員も大盛り上がり。
最終的に、優秀賞として鉄塔部門6作品、電柱・電線部門6作品が選ばれました。
コンテストの詳細はこちら自粛生活で気づいた、鉄塔や電柱、電線の新鮮な魅力
コンテストの審査員を務めたのは、モデルの辻元舞さん、鉄塔風景写真家の藤村里木さん、電線愛好家の石山蓮華さんの3人。
「鉄塔や電柱、電線は、暮らしのそばにあるのに、今まで意識して見たことはありませんでした」という辻元さんですが、応募作品を通して、その魅力を発見したそう。
「あらためて写真を見ると造形が美しいし、いろんな表情があることに気づかされます。鉄塔には圧倒的な存在感や力強さを、電柱や電線にはまるで初めて見るような印象を持ち、とても新鮮な体験でした」とその魅力に熱弁をふるい、テレビでもその腕前を披露している色鉛筆や水彩画のモチーフに取り上げてみようという意欲も見せていました。
大好きな鉄塔風景を追い求め、「一県一鉄塔の旅」をライフワークに日々いろいろな場所へ出かけるフォトグラファー・鉄塔風景写真家の藤村さん(写真右)は、風景写真家の視点で受賞作を選考。応募作品のレベルの高さに悩みつつ「最高に気持ちのいい選考会でした」と満面の笑みでした。
電線愛好家としてテレビやラジオ、イベントに出演する女優・タレントの石山さん(写真左)は、「作者の電柱や電線に対する温かい思いや愛情まで伝わってきて、仲間が増えたようでうれしかったです」と楽しみながら写真を選んでいました。
暮らしと電気のつながりを感じさせる、選び抜かれた受賞作!
●鉄塔部門
「空に立ち上る入道雲と、そびえ立つ鉄塔の壮大さに、思わずうなり声が出たほど。日常の風景に存在するものだけで構成しているにもかかわらず、深い印象を残す、すばらしい作品です」(藤村さん)
「鉄塔がひまわりを従えて、こちらに迫ってくるような、恐ろしさにも似た美しさに心惹かれます。夕闇や明け方に撮影することで、ひまわりの妖艶な面を引き出していますね」(藤村さん)
「自然なものと人工的なものが融合した一枚。満月と藍色の空とのコントラスト、浮かび上がる鉄塔が美しいですね。満月に照らされて、鉄塔のすみずみまでよく見えます」(辻元さん)
「子どもの成長を祈りたくなる心温まる作品。駆け足で去りゆく夏を無邪気に追いかける子どもたち。それを見守る鉄塔。なにげない日常こそが幸せな時間だと気づかされます」(藤村さん)
「鉄塔がまるで生きているみたい!列になり、こちらに行進してきているようで、想像をかき立てられます。写真だからこそ出せる、もやがかったオレンジ色の空も素敵です」(辻元さん)
「いつも目にする風景に佇む鉄塔を、難しく考えず素直な気持ちできり取った、日本のよさまで感じ取れる素朴な一枚。背景の富士山に雲がかかっている様子も日常的で心地いいです」(藤村さん)
●電柱・電線部門
「太陽光に照らし出された電線を取り込む構図にしたことで、一般的に難しいとされる富士山の青い峰とも見事にマッチ。関係性が美しい、さわやかさとすがすがしさを感じられる作品です」(石山さん)
「夕日に浮かぶ電柱に、作業員のシルエット。この一枚に物語が凝縮されています。私たちの日常は、この人たちのおかげで成り立っているんだなと、あらためて感謝したいですね」(辻元さん)
「ムクムクと湧き起こる入道雲。その手前の分岐している電線のエネルギッシュな感じは、入道雲と拮抗するくらいの強さで画面全体に描かれていて、思わず引き込まれそうです」(石山さん)
「五線譜の電線に止まった鳥が音符みたいでかわいい、楽しくてホッとする作品です。鳥の鳴き声やメロディまで聞こえてくるよう。動いたら、また違う音を奏でるのかな?」(辻元さん)
「夕陽に照らし出されて光り輝く電線が、風景に溶け込む電柱に存在感を与えています。電線と夕陽が織りなす鮮やかながらもフワリとした色調が、映画のワンシーンのよう」(石山さん)
「電線同士の接触を防ぐ部品が幾何学的な模様に見え、それをリズミカルに映し出しています。絶妙なアングルから撮った電線の姿は、洋服のデザインにしたくなるほどオシャレ!」(石山さん)
心をホッとさせてくれる、“電柱・電線・鉄塔”の写真。コンテストの特設サイトでは、それ以外の応募作品も目にすることができます。
自粛生活に疲れた時は、どこまでも広がる高い秋の空を見上げながら、暮らしを便利にしてくれる電気とのつながりを感じてみませんか。
協力/電気事業連合会
https://www.fepc.or.jp