主婦業のかたわらエッセイスト、カウンセラーとしても活動する若松美穂さん。ここでは大人の女性が抱える人間関係のお悩みに答えてもらいます。

とにかく人の目が気になって、気疲れしてしまいます

悩む女性
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【相談内容】

私は、とにかく人の目が気になって仕方がありません。職場でも地域でも、人にどう思われるか、どう言われているのかが気になります。
そのせいか、家族にも「そんな格好はやめてよ」「こんな時間に出かけないで」と口うるさくなってしまいます。夫には気にしすぎだと言われます。

田舎暮らしであることも理由のひとつですが、自分も気疲れしてしまいます。どうしたら、気にしすぎない自分になることができるのでしょうか。
<本人44歳・夫46歳・長男4歳>

【若松さんの回答】

「気にする・気にしない」という行為は、自分自身でするものなので、ご自分の意思を強く働かせて「ハイ、やめます」とできたらラクなのでしょう。ただ、この年齢まで「気にする自分」で過ごしてきたものを、急に変えることは簡単ではないですよね。

たとえば、こうとらえてみるのはいかがでしょう。気にすることがダメな事なのではなく、気に“しすぎ”に問題があるのだと。気にすることはある程度必要な事ととらえてみる。どんなことも、行きすぎると問題が生じます。
人の目が行き届く田舎生活は、私も経験しておりますので、生きづらさは理解できます。同時に温かさや支え合いのある安心感もあります。周囲の光る目があるからこそ、自分にブレーキをかけることができるというプラスの面もあると思うのです。

ここで、一つラクになる方法をお伝えするとすれば、

「人のことと自分のことを分ける」

ことです。ご自分が人の目や評判を気にするのは自由。でも、家族や他人に強要するのをやめてみる。
家族でもそれぞれの価値観がありますし、育ってきた環境も時代も異なります。それを尊重するのです。あなたがご自分の価値観や「こうすべき」を変えられないように相手も急には変えられない。実際は、夫への評価=自分の評価ではないのです。

また、あなたの行動や意見が、他人にとっての正解だとは言いきれない部分もあります。ご自分が人のためと思って言ったことや、いいことのはず…と思ってしたことでも、ほかの人は異なる判断をすることがあります。自分以外のだれかがなにを想い、なにを口にするかはその人の選択で、こちらが止めることはできないのが現実です。

だからこそ、人の目は適度に気にしつつ、ときどきは周囲からの「気にしすぎかもしれないよ」の助言を取り入れてみてもいいのかもしれません。

【若松美穂(わかまつみほ)】

お金をかけずにセンスと工夫でおしゃれに暮らすカリスマ主婦読者として、生活情報誌『ESSE』や『サンキュ!』などで紹介され人気者に。2011年、心理カウンセラーの資格を取得。主婦業のかたわら、エッセイストとしての執筆活動のほか、講演、各メディアへの出演など多方面で活躍。夫と娘2人、母親の5人家族。埼玉県在住。公式サイト「

“いま”と“みらい”のへや

」にて最新情報を更新中