新型コロナウイルスの影響でマスクが手に入らず困っている人も多いのでは? そこで、簡単につくれて予防にも役立つマスクのつくり方と、医師に教わる手づくりマスクの正しい使い方をご紹介します。
すべての画像を見る(全14枚)快適で惜しまず使える手づくりマスクが人気!
使い捨てマスクが全国的に品薄となったことから、マスクを手づくりする人が増えました。
リメイクに関する著書も人気の良原リエさんが、インスタグラムで公開した手づくりマスクのつくり方も、簡単でマネしやすいと国内外で評判に!
良原さんに手づくりマスクのメリットについて聞きました。
「子どもが小さい頃、市販マスクをイヤがってつけてくれなかったんです。それで、好きな柄の布を使ったマスクづくりを始めるように。初心者の人でも挑戦しやすいように、より簡単なつくり方で紹介しています。ミシンがなければ手縫いでも大丈夫! 7mm程度の間隔でざっくり縫うだけでもOKです」
新しく生地を買わなくても、使っていないハンカチなど、家にあるものでつくれる点も魅力です。
「ガーゼや綿、リネンなど縫っているときに伸びにくい素材がおすすめです。気に入っているけど使わなくなったものを再活用するチャンス。お気に入りの色柄でつくれて、洗って繰り返し使えることが手づくりマスクのメリット。鍋で煮洗いしてから洗濯すると、いつも気持ちよくつけられますよ」
今回は、サイズ別に3タイプの型紙をつくってもらいました。手づくりマスクにぜひ挑戦してみて。
しっかりフィット!好きな柄が楽しめる立体マスクのつくり方
顔回りにしっかりフィットする立体マスクの型紙とつくり方を紹介。2枚重ねで丈夫なうえ、好きな色柄の生地を選べば楽しくつけられます。
【材料】
・ハギレ4枚(マスクの大きさに合わせる)
・30cmのゴム2本
ハギレは綿、ガーゼ、リネンなどの素材が向いています。ハンカチや弁当の包み、着なくなったシャツの身頃や袖を広げた部分をリサイクルしても。
●身近なもので代用してもOK!
・ハギレの代わりにハンカチ大きさに合うハンカチであれば四つ折りのまま型紙を合わせても。中表に2回たたんでからカットしてくださいね。
・ゴムの代わりにTシャツ裾を切り、身頃を重ねて縫い目から20cm長さに横方向にカット。半分に切り、引っ張って伸ばしヒモ状に。
●型紙の使い方
つくりたいサイズの色の線に合わせてカット。生地に転記し、1cm程度の縫い代を残して裁断しましょう。
実物大の型紙は、発売中の
をご覧ください。
【つくり方】
(1) ハギレ4枚を重ね型紙を置いて仕上がり線を描く型紙をコピーして仕上がり線でカットし、上から裏→表→裏→表の順に重ねたハギレの上に置いてまち針で押さえる。型紙に沿ってチャコペン(または鉛筆や色鉛筆)で仕上がり線を描く。
(2) 1cmほど縫い代を残し裁断する仕上がり線に1cm程度の縫い代を加え、4枚一度に裁断する。耳にかける部分の縫い代の角は、切り落とす。
(3) 2枚ずつに分けてカーブを縫い合わせる裁断した4枚のハギレのうち仕上がり線が描かれていないものは裏に仕上がり線を描く。ハギレ2枚を中表にして重ね、カーブの部分を縫い合わせる。縫い合わせた部分の縫い代に0.7~1cm間隔の切り込みを入れる。残りの2枚も同様にする。
(4) 中表にして2枚を合わせ上下を縫い合わせる表地が内側にくるようにして2枚を合わせてまち針でとめる。上部と下部を縫い合わせる。両側の耳にかける部分は縫わずに残す。
(5) 表にひっくり返しアイロンをかけて整える内側から表に返し、全体にアイロンをかけて整える。角がしっかりと出るようにする。
(6) 左右両端を縫いつける耳にかけるところの左右両端1cmほどをそれぞれ2回折って縫いつける。
(7) ゴムをとおすヘアピンなどにゴムをとおし、左右両端のあき口からくぐらせる。 ゴムの端を結び、結び目を中に隠してでき上がり。
●医師に教わる手づくりマスクの正しい使い方
「市販、手づくりにかかわらず外出時はマスクをつけることをおすすめします」と語るのは医師の今津嘉宏さん。
「まず、せきやくしゃみによる飛沫感染のリスクを軽減できます。さらに、マスクが鼻やのどなど気道を保温・加湿してくれることで、免疫力アップにつながるんです」
加えて、着け方を工夫すれば効果がより高まるそう。
「隙間を減らして厚みを増すために、マスクの下にハンカチをはさんだり、大小2枚重ねるのもおすすめです」
・飛沫感染のリスクを下げる
・気道の乾燥を防ぎ、呼吸器系の防御機能をアップさせる
発売中の
ESSE7月号は、実物大のマスク型紙を掲載。ぜひチェックしてみてくださいね。