クローゼットの中をたまに整理してもすぐにごちゃごちゃに。
忙しい朝クローゼットをあけると、ぎゅうぎゅうにつめ込まれた服の山から着るものを選びだす…。そんな悩める読者のお宅を、収納スタイリスト・吉川永里子さんが大改造! 散らからないクローゼットをつくるワザをお見せします。

あふれるものの量を目で見て確認!まずは全部出し

衣類全部出したところ
これだけの量が詰め込まれていたとは…
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扉が閉まらないほど、ものであふれるクローゼットに悩んでいるのは、エッセレポーターのIさん。問題点はどこにあるのでしょうか?
「クローゼットが使いにくいのは、容量以上のものをつめ込みすぎているから。どれだけの量を持っているか、まずは目で見て実態を把握しましょう」

●「アイテム別×たたむ/かける」で分類しながら出す

まずはクローゼットの中身を全部出し。
「アイテムごとに、たたむもの、かけるもので分けながら出すと、あとで残すアイテムを選びやすくなります」
シートなどを敷いたところに出していけば、作業を中断したときにもシートごとすみに寄せておけるので、おすすめです。

服の山

引き出しの上に積み上げた服の山。

タグが付いた衣類

タグがついたままの服も出てきました!

ポールの長さから適正量を算出する

服の量を把握できたら、次はクローゼットにどのくらいのものがしまえるか、その適正量を計算していきます。

●かける服の枚数は割り算で計算

女性二人で長さを測る

ハンガーポールの長さを測り、かける服の枚数を割り出します。

「ハンガーとハンガーの間を3cmあけるのが理想ですが、最低でも2cmあける計算に。この範囲に収まる枚数なら、重なりすぎて入っているものがわからなくなったり、出し入れしにくくなるのを防げます」

●理想値:ハンガーポールの長さ(今回は165cm)÷3=55本 ●最大値:ハンガーポールの長さ÷2=82本 Iさんの場合 ⇒ 中間の65本を目標に。 3割は夫スペースにしたいので、妻の分は45本

●たたむ服は実際につめてみて適正量を確認

畳んだ衣類

「たたむ服は、引き出しに実際につめてみて出し入れしやすい量を確認します。入る量がわかると、減らすのがスムーズになりますよ」

今回は、トップスは前後2列で、厚手のものが1列5枚、薄手のものが1列10枚入りました。

クローゼットを使いやすく改造するには、まずは収納力を把握することが第一。具体的な目標量が見えれば作業にも弾みがつきます。さっそく始めてみて!