家に不要なものが増えてしまったとき、そのまま処分するという人も多いのでは?
「そのまま捨ててしまうという方、ちょっと待ってください! メルカリでうまく売りさばき、家計のたしにしてはいかがでしょう。子どもに手伝ってもらえば、退屈しのぎにもなりますよ」と語るのは、フリマアプリの達人・宇田川まなみさん。コツさえわかれば、だれでも上手に小遣い稼ぎができるという宇田川さんに、ちゃっかり得する達人のワザを教えてもらいました。
不要なものを高く売る秘けつ!メルカリちゃっかりガイド
●自分が店主になった気持ちで商売を考えることからスタート
「ものを売る」立場になるということは、お店の店主になるということ。そのためには、接客方法やサービスはもちろんのこと、宣伝方法、お店のレイアウト、売り方に至るまで、いろいろ考える必要があります。
「まずは目立つこと。そのためには、カテゴリーの中で常に新着に上がるように心がける必要があります。次に、自分の店はこういう店だと認識してもらうために、出品する商品のカテゴリーをなるべくそろえるといいでしょう。そして最後に、どう売るかということです」(宇田川さん)
具体的な売り方については、いろいろテクニックがありますが、ちゃっかり得するために「絶対に心がけてもらいたい点」は、下記の2点になります。
・手数料10%と送料を考えて値づけをするメルカリで商品を売るときは、販売手数料として販売価格の10%がかかるほか、送料込みの価格での販売が一般的です。「売れた」と喜ぶのもつかの間、赤字収支を見て肩を落とさぬよう、値づけは慎重に。値づけの目安は、メルカリ内の相場を意識するといいでしょう。
・少しでも儲けが出るように売るどんなに早く売れても、儲けが出なければ、元も子もありません。そのためには、箱を省くなどして送料を抑えるほか、セットにして買ってもらうなどがあります。
また、キャンペーンやクーポンに合わせて、価格やカテゴリーを変えると、売れやすくなります。
「それと、忘れてはいけないのは、皆さん一人一人が店長だということ。メルカリのコメント欄は、利用者ならだれもが見られるようになっています。交渉時に横柄な態度を取ったり、契約成立後の対応が悪かったりすると、購入利用者に敬遠されることがあります」
みなさん、くれぐれも丁寧な接客を心がけてくださいね。
●売れる時間、売れる時期を意識して出品する
「売り方の基本は、先ほどお話した通りですが、メルカリには売れる時期と時間があるんです。これを意識すると、もっと売れやすくなるんです」(宇田川さん)
まず時間で言うと、「出勤・退勤時間(電車に乗っている時間)、休憩時間、そして家にいる時間など『スマホを見るタイミングが多い=メルカリを見る時間が多い』となり、売れやすくなります」
【売れる時間】
・社会人向けの商品:7~9時、12~14時、19~20時
・子ども用品など主婦向けの商品:11~16時
・趣味の商品:20~0時
次に時期です。
イベントや季節に関係する商品は、シーズン本番少し前に出品するのがおすすめ。とくに衣類は流行もあるため、シーズンオフのものはなかなか売れません。
【季節ものは出品時期が重要! 需要が高まる少し前に売り出す】
・入学・引っ越しシーズン
入学式用の服や引っ越しに合わせて家具の需要が高まります。2月くらいから出品するといいでしょう。
・新生活シーズン
小型家電、キッチン用品などがよく売れます。必要に迫られている方が多く、即決されやすい時期です。
・行楽シーズン
夏は海水浴やキャンプなど行楽が多くなります。水着やキャンプ用品を5月~6月くらいから売り始めるのがおすすめです。
・ボーナスシーズン
7月はボーナスが出る会社が多いため、高級品を求める人が増え、ブランド品などの出品がおすすめです。
・ハロウィーンシーズン
子ども用の仮装服などの需要が高まります。9月くらいから出品するといいでしょう。
・歳末シーズン
ボーナスが出る12月は一年でいちばん購買意欲が高まる時期。クリスマス関連の商品は11月から売ると高く売れます。
今であれば、小型家電、キッチン用品など、新生活にそろえたい商品がよく売れるようです。
ESSE5月号では、宇田川さんのメルカリを上手に使いこなし、ちゃっかり得するワザを紹介しています。ぜひ、こちらもチェックをしてみてください。