マイホーム購入を考えている人にとって、新築と中古のどちらがおトクかは悩ましい問題。
不動産のプロ・沖有人さんは「答えはズバリ! 中古の方がおトクです」と断言します。その理由を教えてもらいました。

マイホームを買うなら「新築」と「中古」どっちがおトク?

内覧している家族のイラスト
マイホーム、どっちがおトク?
すべての画像を見る(全2枚)

●値下がりして価格が落ち着いた頃の中古を買うのがおトク

新築より中古の方がおトクというのは、首都圏など不動産需要が高い一部の人気エリアを除いて、新築は購入後すぐに価格が下がるからです(下のグラフ参照※)。

中古住宅の価格査定の例

値下がりする理由は、新築の販売価格には営業費、宣伝費、モデルルーム運営費などの諸経費がプラスされているので、購入後の査定価格は、それらの諸経費が引かれたものになるから。

マンションも一戸建ても、築1年で査定価格がガクンと落ち、一戸建てはその後も急落するのに対して、マンションは減り方がゆるやかに。それは、木造の一戸建ては、鉄筋コンクリート造のマンションよりも経年による資産価値の減少が大きいことにあります。

一戸建ての査定価格は5年経過で購入価格の30%減、10年で半値以下に。マンションは5年で20%弱、10年で25%減ることに。

ということで、新築時の価格から値下がりして割安になった中古の方がおトク。またリフォームずみで価格が高い物件よりも、リフォームなしの安い物件を買い、購入後にわが家仕様にリフォームするのがおすすめです。

※木造一戸建ては(財)不動産流通近代化センターのマニュアルに基づく試算、マンションは環境の価値を計測に反映することで実態に近い査定が行える「ヘドニック法」による試算