結婚後、仕事をやめて家事と育児に専念してきたけれど、子どもが大きくなったのをきっかけに、もう一度働きたいと希望している女性は多いはず。とはいえ、気になるのが「家庭と仕事をうまく両立させられるの?」ということ。隙間時間に働けたり、子どもが急な熱を出したときにも休めるような、そんな「主婦の都合」を聞いてくれるお仕事があるのかしら…?
そこで、自分のライフスタイルにぴったりの働き方が本当に見つかるのか、仕事探しのプロに相談にのっていただきました。
プロに気になる質問をぶつけてみた!
今回、うかがったのは、長年「働く」を応援する、さまざまなサービスを展開してきたリクルート社。相談にのってくださったのは、リクルートジョブズ ジョブスリサーチセンター長の宇佐川邦子さん。あの『タウンワーク』創刊にも携わった、お仕事情報のプロフェッショナルです。アルバイト探しでお世話になった人も多いのでは?
そんな宇佐川さんに、今回は「主婦のお仕事」について、気になるあれこれを聞いてみました。
質問1 パートのお仕事というと、1日5~6時間くらいのイメージですが、もっと短い「隙間時間」でも働けるお仕事はありますか?
フルタイムで働くのは当分ムリ。できればパートタイムのお仕事でも、「朝だけ」「夕方だけ」のような、短時間で終わる働き方からトライしてみたい…という主婦も多いはず。
「大丈夫です! 最近では『週1日から』とか『1日2~3時間』だけといった、短い時間から始められるお仕事の募集も増えています。少子高齢化の影響で働き手が少なくなっているぶん、ママたちにとってのチャンスはたくさんあるんですよ」(宇佐川さん)
こうした短時間のお仕事は、『プチ勤務』と呼ばれて主婦から人気なのだとか。
「タウンワークのウェブサイトでも、プチ勤務の募集が多く紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。また、『ジョブクイッカー』というアプリでは、1日だけの単発バイトが探せるので便利です*」(宇佐川さん)
*2020年2月現在、東京全域、神奈川、埼玉、千葉が対象
質問2 しばらく働いていないので、ブランクが心配です…。
そんなときこそ、まさに「プチ勤務」の出番。
「プチ勤務では、お仕事自体が細分化されているので、ブランクがあったり未経験の分野であったりしても、トライしやすいと思います。たとえば介護のお仕事などは、未経験だと『大変そう』『資格がない』といった理由で尻込みする人も少なくないのですが、『朝の3時間だけ、朝食づくりや配膳のお手伝いをするお仕事』なら、自分にもできそうな気がしますよね。プチ勤務からトライすれば、意外な分野で自分にぴったりのお仕事が見つかるかもしれませんよ」(宇佐川さん)
質問3 子どもが急に熱を出したときでも、休みは取れますか?
子どもの具合が急に悪くなるのは、働くママにつきもののお悩み。休まなくてはならないたびに、職場に「すみません!」と電話をかけるのも、気が重いものですよね…。
「最近では、こうした問題を想定している会社も多いんです。そうした会社では、募集に『ママ歓迎』と書かれているので要注目。朝早い時間には、子どもがすでに手を離れたシニア層を多めにシフトに入れるなど、不測の事態に備えた環境が整えられている職場が増えているので、心配はご無用です!」(宇佐川さん)
質問4 子どもが手離れしたら、しっかりキャリアアップしたい!
ブランクを破るための第一歩として「プチ勤務」のような短時間で終わる仕事にトライしつつ、「もっとできそう」と自信がもてたら、より踏み込んだお仕事にトライしてみるのがおすすめ。
「会社としても、せっかくの人材には長く働いてほしいのです。なので、リーダー研修や語学研修など、スキルアップのための知識や資格を身につけられる制度を、正社員に限らず導入しているところが増えています。これを『学び場イト』といって、いまやアルバイト・パートの一大トレンドに。そんな職場を選べば、キャリアアップを見すえた働き方ができますよ」(宇佐川さん)
働きながら保育士の資格取得をサポートしてくれる保育園や、月1回の研修とスマホを使ったeラーニングで登録販売者の資格取得を援助してくれるドラッグストア、英語やソムリエの研修がある老舗飲食店など、さまざまな形でキャリアアップを後押ししてくれる企業も増えているそうです。
こうして専門家に聞いてみると、働き方のバリエーションが想像以上に増えていることに驚かされます。みなさんも、さまざまな働き方の形を知って、自分のライフスタイルにぴったりのお仕事を探してみませんか。
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