2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で主役の明智光秀を演じる長谷川博己さん。
現代の私たちが共感できる見どころや、共演者とのやり取りについて伺いました。
『麒麟がくる』主演・長谷川博己さんが語るドラマの見どころ
●主人公の光秀は、現代に必要なヒーローなのかも
「令和という新しい時代にふさわしい、新たな大河ドラマを観せたい。それをつくっていける喜びを今、感じています」
2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で、主人公・明智光秀を演じる長谷川博己さんは、作品への意気込みをそう話してくれました。大河ドラマの主役として光秀にスポットが当たるのは、今作が初めて。光秀の青春時代から始まり、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった英雄たちが天下を狙うさまが描かれます。
「明智光秀という人は、もしかしたら今の時代に必要な新しいヒーローかもしれません。そう思わせるくらい王道の大河ドラマでありながら、現代に通じる新しさがあるんです。上司に対してもズバッとものを言って、知性と品性で道をきり開いていく。その根底には『自分の家を大切にしたい』『国を守りたい』という気持ちがある。そこは現代の人間も同じだと思うんです」
●主人公を通じて描かれる“親子の絆”を観てほしい
さらにエッセ読者が感情移入できそうな部分として「家族との絆」を挙げてくれた長谷川さん。
「光秀でいうと、石川さゆりさん演じる母親・牧との関係ですね。光秀は幼いときに父を亡くしていて、母が父代わりとなって、武士の心構えを教えてくれた。光秀は母の言葉を真摯に受け止めて、最終的な判断の参考にしているところがあるんです。母に限らず、光秀は女性に恵まれていて、なにかと助けられているんですよね」
物語の序盤では、共演経験の多い吉田鋼太郎さんとの、息の合ったやり取りも見どころです。
「共演した舞台では楽屋も一緒だったくらいなので、芝居をしていると安心しますね。鋼太郎さんとは“あうんの呼吸”でいろんなことが通じ合うんです」
2013年の『八重の桜』でも大河ドラマを経験した長谷川さんですが、主演として見る景色はやはり格別のよう。
「周りの方々には自由に演技してもらって、それを受け止めつつ、ボールを回すように、また別の人へ渡していく。それが主役の役割なのかな、と思っています。僕は役に入り込みたいタイプで、あまり座長らしいことができないんですけどね…。ただ、主役から見る景色というのは、なかなか気分がいいです(笑)」
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【長谷川博己さん】
1977年、東京都生まれ。デビュー以降、多数のドラマや映画に出演。近作にドラマ『小さな巨人』、連続テレビ小説『まんぷく』など。主人公・明智光秀を演じる大河ドラマ『麒麟がくる』が1月19日よりスタート