ハローキティやリトルツインスターズ(キキ&ララ)を生み出してきたサンリオから11月20日、「10年に1度の逸材」という新キャラクター「こぎみゅん」がついに全国のサンリオショップでデビュー。
公式ツイッターのフォロワーが6.2万人、インスタやLINEでライブを行うたびに10代の女子からサラリーマンまでが「かわいい」と熱狂。2020年に大ブレイクしそうなこぎみゅんの魅力とは? サンリオに取材し、日本人のDNAに組み込まれた「可哀想」が「愛しい」に変わる瞬間を体感してきました。
毒を吐かず一生懸命!淡い色彩の小麦粉の妖精、こぎみゅんが支持されるワケ
「10年に1度の逸材」という力強い属性に似合わない、輪郭線も途切れがちな淡い色彩の小麦粉の妖精、それがこぎみゅんです。
こちらは先日サンリオ本社で行われた取材の際に、ドアから入れず横歩きでギリギリ通り抜け、その流れでお尻から部屋に入って来るこぎみゅん。「かわいい♡」以外の感情が浮かんできません。
●ツイッターで触れ合える身近なスター「こぎみゅん」爆誕!
こぎみゅんは期間限定のポップアップショップなどでその存在が一部で知られていましたが、一般的な知名度が高まったのはSNSから。
ツイッターやインスタグラム、LINEなどのツールを駆使して、イラストやコメント、ときには「LINEライブ」に本人が出演。
露出と手間を惜しまないキャンペーンで小中学生からOL、サラリーマン、主婦層にまで認知を広げ、「かわいいのにグッズがない」「いつも傍に置いておきたいのに術がない」と渇望感を煽りました。
今年4月から5月にかけて投票総数1383万1089票を集めた「2019年サンリオキャラクター大賞」においては、昨年の28位から19位に躍進。活躍に弾みをつけます。
グッズ制作時にもSNSで広くアイデアを求め、皆が本当にほしいものをつくったことから、いざサンリオショップデビューとなった11月20日には商品がよく動き、ぬいぐるみなど一部のアイテムはすぐ売りきれになりました。
●清少納言、源義経…。日本人のDNAに組み込まれた「可哀想」がときめきに変わる
ツイッターやこのあとのインタビューを読んでいただくとわかるとおり、こぎみゅんは世の中を斜に見て毒を吐いたり、自虐したりしません。小麦粉なのにおにぎりになりたいという夢をもち、ただただ一生懸命で健気で素直、ピュアなんです。
そして、ちょっとショックを受けただけでも散ってしまうという小麦粉のボディゆえの「儚さ」が、見る者の「可哀想かわいい」という新しい感情を呼び起こします。
小さいもの、赤ちゃんやペットを見るときに感じる庇護欲、清少納言のいう「うつきしきもの」(=かわいらしいもの)を愛でる気持ち、「判官びいき」と呼ばれるような「劣勢でがんばっている方」を応援する気持ち…。これらが絡み合って「儚なかわいい」「可哀想かわいい」という「キュン♡」が生まれていると考えられます。
「おにぎりになる」という夢に向かって(無駄な)努力を続けるこぎみゅんに「可哀想かわいい」気持ちがあふれる!
ファンの方々へのお手紙執筆や、LINEやインスタ、グッズの宣伝、チラシ配りに忙しいこぎみゅんに代わって、サンリオの方が質問に答えてくれました。以下に続きます。