そろそろ半袖をしまい、本格的に長袖にシフトする季節。新しい服を買いにショッピングに出かけるのもワクワクします。
そこで今回は、タンスの肥やしをつくらないための試着方法を、整理収納のプロであるライフオーガナイザーの下村志保美さんに伺いました。
片づけのプロが教える試着。もうタンスの肥やしをつくらない!
服を買って後悔したり、「結局着なかった…」ということにないように、私が試着する際に気をつけていることをお伝えします。
●1.3つ以上のコーディネートが浮かぶ
まずは自宅のクローゼットを衣替えし、今自分が持っている洋服を把握した上で買い物に出かけます。
新しいアイテムを買う際には、それを使って3つ以上コーディネートを思いつけばタンスの肥やしにならないと言われています。
「このトップスに合うボトムスがほしい…」という目標があるなら、そのトップスを着ていくか、もしくは持参し、実際に合わせてみると失敗がありません。
私は店員さんに「これに合うものを探しています」と相談することもあります。店員さんはプロですから私が思いつくもの以上の組み合わせを考えてくれたり、アクセサリーやストールなど小物の合わせ方を教えてくれたりすることもあります。
●2.試着室には2点以上持ち込んで比べてみる
「これいいな」と思って試着するときは、色違いや、デザイン、素材違いの洋服も試着室に持って入り、着比べてみます。
比べるアイテムができたことで「なんとなくいいかな」と思っていたものも「こっちの方がいい」と確信が持てますし、どれを着ても「お似合いです」と褒めがちな店員さんも「こちらの方がお似合いです」と似合う方を教えてくれます。
また自分はMサイズ、9号、と思っていてもメーカーによってサイズ設定が微妙に変わりますし、同じメーカーであっても素材やデザインによってSサイズの方がよかったり、逆にLサイズの方がよかったりすることも。
ワンサイズ大きめ、または小さめのものと着比べることで、よりフィット感があるものを選ぶことができます。
フリーサイズ、いわゆるワンサイズしかないものであれば、デザイン違いのものと着比べるのも方法です。
●3.即決せずに、売り場を一周回って考える
「これを買おう!」と心の中で決めたとしても、一呼吸。ほかのショップや売り場をみて冷静に考えます。
その場を離れることで客観的にその洋服を見ることができます。もう一度売り場に戻ることが面倒…と感じたならば、それはその程度の「欲しい」服。
タンスの肥やしになる可能性が高い洋服です。
以前の私は、たくさん試着したらどれか買わなくては店員さんに悪いと思い、迷いながらも購入することがありましたが、どのショップでも「1周回って考える」を習慣にしたことで、「悪いから買う」という買い方をしなくなりました。
●4.「手間がかかっても買いたい」と思うものを買う
タンスの肥やしになりやすい服というのは「流行っているから」「安いから」「とりあえず」と手っ取り早く購入した服がほとんど。
着る気になれない服はいつまでたってもきれいなまま「着れる服」。だけど「着ない」という厄介な存在になります。
その厄介のタネを自らクローゼットに入れないためにも、「これでいい」ではなく、「これがいい」服を購入しましょう。
買い物をするときに手間をかけることで「本当にこれが欲しいの?」と自分に問いかけることができます。
●おまけ:フェイスカバーは持ち帰ると便利!
試着するときに使う不織布のフェイスカバー、自分が使った分はお店で処分してしまうものなので店員さんに声をかけていただいて帰ります。
自宅で着替える際、襟元がメイクで汚れそうなときに使うと洋服が汚れず便利です。