夏の時期、小さいお子さんのいる家庭ではお茶をグラスに注いであげるのが地味に大変な作業。自分でやってくれれば、と思うこともあるかもしれません。
ライフオーガナイザー高田舞子さんのお宅ではある工夫をすることで、お子さんのできることの範囲がぐんと広がったのだとか。詳しくお話を聞きました。
子どもの自己肯定感アップにもつながる!夏の水分補給の仕組み
●お茶は冷蔵庫にしまわないことにした
すべての画像を見る(全7枚)夏のお茶といえば、ピッチャーに入れて冷蔵庫保存というご家庭が多いのでは?
わが家でもそうでした。麦茶を飲む際はその都度、冷蔵庫をあけて、コップに注ぐ。自分の分とまだ小さい息子の分を、毎度せっせと注いでました。
ですが、この作業が大変に思えてきて仕組みを見直すことに。
子どもでも自分でお茶を注げるようになればラクになりそうですが、お茶用のピッチャーは幼稚園児にとっては重いうえ、フタを適度に回して注ぎ口をつくり、こぼさないようにコップに注ぐのは難易度が高めです。
そこで目をつけたのが、保温ポット。
冬の寒い時期、熱いお茶を飲む際に沸かしたお湯の二次的保管場所として使っていたもので、お湯を使うシーンが減る夏はポットの出番はほとんどありませんでしたが、ふと「お店形式でいこう!」と思いつきました。「お店形式」とは、冷えたお茶を入れたポットとコップを同じお盆に置いて一緒にテーブルに常駐しておく仕組みのことです。
それ以来、大人も子どもものどの渇きをすぐに潤せるようになりました。
まず、いちいち冷蔵庫をあけなくていいのがすごくいい! さらに、フタの開閉加減が難しいピッチャーより、指で押せばお茶が注げる設計のポットのほうが子どもにはやさしいです。
夏のお茶といえばアクリルのピッチャーと思い込んでいましたが、保温ポットを活用することで快適な麦茶生活になりました。
ちなみに、保温ポットがないご家庭では水筒でも同じ仕組みがつくれます。これならポットよりさらに軽いのでポットでもまだ重い、というお子さんでも使えますね。
宿題をしに別室へ移動することがあれば水筒も一緒に持っていけるのもうれしい。
●冷蔵庫のチルドルームを子どもの食品置き場に
子どもが自分で水分補給をしてくれるようにするためにやっていることがもうひとつ。
わが家の冷蔵庫では最下段にあるチルドルームにはヨーグルト、乳酸飲料、魚肉ソーセージ、そしてゼリーにチーズなど子ども用の食品だけを収納しています。
野菜や魚などを新鮮に保つ場所として設計されている場合が多いこのスペースですが、わが家では「子ども基地」として活躍。ジュースを飲みたいとき、ゼリーを食べたいとき、食後のデザートになにか追加したいときなど、幼児でも手が届く位置にあるうえに、引き出せるようになっているので奥のものも手に取りやすいところがポイントです。
子どもも「自分で取る」「自分で注ぐ」ことを楽しんでいますし、親に頼らず「自分の欲を自分でかなえる」ことは自己肯定感アップにもつながります。
毎日の暮らしのなかで子どもの成長を後押しできるうえ、手間や世話が減ることで忙しい親の気持ちもスッキリしますよ。