ファミリー層に大人気の会員制倉庫型店のコストコ。大容量で分ければお安く、ほかでは手に入らない商品があふれています。
でも、会員制であるがゆえに、気になっていても「ちょっと中をのぞいてみる」ことができず、店内に入ったことがないという人も。会員制の倉庫型スーパーとはどんなところなのか、気になっている人も多いのでは?
「コストコは日本では珍しい会員制の倉庫型スーパーです。買い物のシステムも独特なので、慣れてしまえば楽しいものの、初めての入店では戸惑う人も多いようです」と語るのは、コストコマニアの高梨リンカさん。自身も手持ちのカードが使えない、レジ袋がないなどのシステムに戸惑いを覚えた経験があるのだとか。
コストコはよくあるスーパーとは買い物システムに違うところがたくさんあります。初めてのコストコで気をつけたいことを教えてもらいました。
年会費を払って入るコストコ独自の買い物システム
●会員制入店時に会員証のチェックがある
すべての画像を見る(全4枚)コストコのもっとも大きな特徴は「会員制」ということです。非会員がコストコに行ったときも、まずは入り口でなく会員登録のコーナーへ案内されます。登録をして写真入りの会員証をつくって初めて入店ができます。
会員証は本人しか使えませんが、同じ住所に住む18歳以上の人に限り1枚だけ家族カードを発行してもらえます。
入口では店員さんが会員証を目視で確認します。まじまじと見られるわけではありませんが、写真はしっかりチェックされます。
●個人会員の年会費は4400円(税抜)
会員になるには年会費が必要です。個人会員だと4400円(税抜)なので、月当たりで換算すると400円くらい。
1年間通えるなら特別高いわけではないかなと思いますが、買い物するのにお金がかかるという感覚には抵抗ある人も多いかもしれませんね。
●年会費を払わずに入店するには?
過去にはムック本などに1日無料体験パスがついていることも多かったのですが、最近ではほとんど見なくなってしまいました。近隣にチラシのような形で1日招待券を配る倉庫もありますが、該当する家庭は少数。手に入れるのは難しいでしょう。
今、年会費を払わずに正規入店する方法は大きく2つあります。
1つは同伴です。会員1人につき2人まで同伴でき、18歳未満は人数にカウントされません。家族会員も同じなので、会員と家族会員がいたらほかに4人の大人が入店できるということになります。
もう1つの方法はプリペイドカードです。コストコ店内に売られているコストコプリペイドカードがあれば非会員でも入店できます。ただし未使用のものに限ります。残高が残っていても、1度利用したものでは入店できないため使いまわしはできません。
どちらにしてもとりあえず1度入ってみたいということであれば、知り合いのなかで会員を見つけるのが必要ですね。
●レジ袋はなし
コストコにはレジ袋がありません。そもそも食品も日用品もビッグサイズばかりなので薄いビニール袋ではなにも入れられないというのもありますが。
持ち帰りにはコストコで販売しているショッピングバッグを使う人が多いです。2㎏オーバーの鶏肉やバケツサイズのバターなどをたくさん入れてもOKなビッグサイズのうえ、見た目以上に頑丈です。アウトドアにも活用できますよ。
倉庫内に置かれている大きな段ボールを使って持ち帰る人もいます。
●カードはマスターカードのみ
コストコではひとつひとつの商品の量が多いため、支払額も自然と大きくなります。
支払いは現金のほかクレジットカードも使えますが、使えるブランドはマスターカードのみ。倉庫内にはイーネットのATMがあるとはいえ、普段の買い物でVISAやJCBを使っている人は注意が必要です。
●出口でレシートチェック
買い物をして倉庫から出るときも店員さんによるチェックがあります。出口では会員証ではなく、購入した商品とレシートが見られます。支払い後にレシートを適当にカバンにつっ込んでしまうと出口で困ってしまうので注意が必要ですね。
毎回ではないようですが、荷物チェックをすることもあります。リュックの中などを見せてほしいと言われ、簡単に中を確認されます。単純に怪しいから声をかけるというわけではないので、荷物の確認を求められても気にしなくて大丈夫です。