ゴールデンウィークや夏休みに、家族旅行を計画している方も多いのでは。
今回はきれいな海に癒やされる沖縄・石垣島でのゆったり親子旅をご紹介します。

浜辺であそぶ女の子
海岸で貝殻集めや砂遊び。穏やかな時間が流れます
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いるだけで楽しい! ほぼなにもしない石垣島の旅

子どもがいるとなかなか旅行を計画しづらいもの。長いフライト時間や急な発熱が心配だし、グズる子を引っぱってショッピングや美術館…なんて、考えるだに恐ろしい。

そこでグアムやハワイ、沖縄など近場の南国を考える方が多いと思います。
今回はESSEonline編集者が、美しい景色や本州とは違う文化を楽しめる石垣島を5歳の娘と旅してきました。ほぼなにもせずに海を楽しんだだけですが、とても思い出深い旅になりましたのでご紹介します。

●石垣島ってどんなところ?

石垣島でとれた魚介類を使った料理
新鮮な魚介類も魅力です!

沖縄本島から南西に410km、台湾にほど近く、日本の南西端に近い位置にある石垣島。沖縄本島よりも暖かく、平均気温は3月で20℃以上、5月で25℃以上、7月で30℃前後と春先からマリンスポーツが楽しめます。

羽田航空から2時間40分で着くのに、沖縄本島よりもさらに手つかずの自然が広がり、ここが日本だとは信じられないほどの美しい海が目の前に。感動します!

●海とホテルを行ったり来たり。それだけなのにひたすら楽しい

シーサーの色つけ体験
シーサーの色つけで、異文化体験

到着するなりスコールに見舞われてホテルに閉じ込められた今回の旅。その結果、館内で子どもと一緒にアクティビティに参加したり、晴れ間に海を散策したり…と、ほぼなんにもせずにのんびりと過ごしましたが、これが大成功でした。

ホテルのレストランで海を見ながらランチ
海を見ながら優雅にランチ

ただひたすら寄せては返す波を眺め、オリオンビールやピニャコラーダを流し込む時間。日々働いているのはこういう時間を買うためではないのかと幸せな気分に。
好きなときに遊び、好きなときに眠る自由でぜいたくな時間を過ごせました。

親子で参加したヨガ教室の様子
ヨガ教室に親子で参加しました

ギチギチに予定を入れなくても、子どもはいつもと違う空気や場所を満喫していたようで、遊びを見つけ出したり、大人に話しかけたりして終始ご機嫌で過ごしていました。

プールサイドを走る女の子
晴れた日はプール遊びも!

石垣島はダイビングやシュノーケルなどのマリンスポーツや、テニスやアーチェリー、マウンテンバイクなどの野外スポーツがさかんなので、もちろんアクティブに過ごすこともできます。

浜辺で波と遊ぶ女の子
裸足で歩いても痛くない白い砂浜と、どこまでも青い海

ただ、小さい子連れでは参加できるスポーツが限られていますので、まずは過ごしやすいホテルを選ぶのがポイントのひとつだと思います。

●周りにコンビニもない! なのでかなりの節約旅に

今回泊まった「クラブメッド」は旅行代金のなかに飲食代やアクティビティ参加費などが含まれている「オールインクルーシブ」なので、旅先ではまったくお金を使いませんでした。
お財布を持ち歩く必要がなく、終始手ぶらでリラックス。

バーでは子供向けメニューも提供
夜はバーで大人気分。ミルクやかき氷など子ども向けメニューも

レストランやバーにいつでも食べ物や飲み物があるので買い食いする必要がなく、またショッピングモールやコンビニがないので、お金を使う機会がありません。
結果、自然とかなりの節約旅となりました!

子供が喜ぶメニューもあります
甘い味つけの焼き肉やフルーツ、自分でつくるソフトクリームなど、子どもが喜ぶメニューも

沖縄料理など毎日違うテーマで用意されている多国籍料理は見た目にきれいでおいしく、ブッフェスタイルなので食べ過ぎに注意です。娘はソーミンチャンプルーに出合って沖縄料理に目覚めていました。
レストラン内ではシェフが料理している様子を見られたり、シェフから現地の食材について教えてもらったりも。

「G.O」と呼ばれるスタッフがつきっきりでクッキングやスポーツ、プール、室内遊びやゲームを教えてくれます
ミニクラブのG.Oと切り絵遊び

また、無料で子どもを預けられるのも魅力です。預けると「G.O」と呼ばれるスタッフがつきっきりでクッキングやスポーツ、プール、室内遊びやゲームを教えてくれます。
G.Oは英語やフランス語を話す多国籍なスタッフなので、プチ留学体験も。

子どもが室内で遊んでいる様子
G.Oが子どもの年齢に合わせたプログラムでもてなしてくれます

子どもが子ども同士で遊んでいる間に、親は親だけで自由に過ごせます。マンタに会えるスキューバダイビングや、西表島へのカヌーアドベンチャーなど、子連れではできないと今まであきらめていたあれこれを実現させるチャンス!
スパやエステでじっくり体をみがくのもよさそう。

子連れ旅で持って行ってよかったものベスト5

最後に、今回の旅で持って行ってよかったものをご紹介します。

●雨具にもなる羽織もの

レインコート代わりになるパーカ
娘のパーカはスモーキーカラーが春らしくてかわいい

雨が多かった今回の旅。傘をさしたり持ち歩くと機動力が落ちるので、レインコート代わりになるパーカが役立ちました。私は山登り用のゴアテックス、娘はユニクロで見つけたブロックテックパーカ。雨を防ぐうえ、透湿機能があるのでムレません。

●子ども用リュックサック

リュックサックを背負った女の子
こちらのリュックはMEI×ユナイテッドアローズのコラボアイテム。ワッペンがおしゃれ!

かえって荷物になるのでは…と悩んだのが子ども用リュック。結果として、持って行ってよかったもののひとつです。
中身は本人の帽子やUVカット乳液やサングラス、iPadやメモ帳、お菓子、小さなぬいぐるみなど。普段は重いものが嫌いなのに、今回の旅行は「リュックの中身がすべて自分のもの」というのがうれしかった様子。率先して背負い、中から自分のものを取り出しては身につけたり遊んだり。荷物の持ち手として子どもをカウントできたのが新たな発見でした。

●子ども用アプリを満載したiPad

飛行機の待ち時間などに重宝したのがiPad。なぞなぞや塗り絵、パズルのアプリを入れておき、親子で楽しみました。

また航空会社のアプリをダウンロードしておくと便利です。、JALやANAなどでは、アプリがあれば機内でアニメやドラマを見られたり、音楽が聴けたり、Wi-Fiでインターネットにつなげるなどのサービスも。お使いの航空会社のサービスを事前に調べておくのをおすすめします。

●UVカットグッズ

浜辺でしゃがんでいる女の子
20年後、美肌の子どもから感謝されるためにもぜひ!

曇りの日でもUVは降り注ぐそうです。帽子とサングラス、UVカット乳液を持参して徹底的に紫外線をブロックしました。娘の麦わら帽子は昨年の無印良品のもの。折りたためるので荷物になりません。

●リラックスできるキッズウェア

今回のお宿には子ども用の浴衣がなかったので、ゆるめでリラックスできるキッズウェアを用意しました。夜に着て寝てもいいし、想定外に服が濡れたときには替えの服として昼間も着られます。パジャマよりも断然便利!
荷物はなるべくコンパクトにしたいものですが、子どもと一緒の旅では、「日数分+2セット」くらいを持った方が安全かもしれません。

●今回伺ったホテル

クラブメッド・石垣島

<撮影・取材・文/福村美由紀>