4月から働く! という人も多いのではないでしょうか。
せっかく働くなら自分に合った職場で働きたいもの。企業が求めるポイントと自分のスキルを当てはめてみることで、満足のいく仕事が見つかるかもしれません。

自己分析の具体例を“はたらく主婦層”に精通した『しゅふJOB総研』所長の川上敬太郎さんに教えてもらいました。

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就職の面接前にチェック! 主婦の意外な強みとは?
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就職活動に臨む前に、徹底的に自己分析しよう!

採用をする企業にとってマネジメント、リーダーシップ、交渉力などは選考のポイントになります。

「じつは、これらは子育て、家事、近所づき合いなど“家仕事”でもみがけるもの。これまでやってきたことや今できることを当てはめて書きだしてみると、ブランクだと思っていた期間にみがかれていたスキルを発見できるはず。『職務経歴書』に書き加えたり、面接の際にアピールしたりするのもおすすめです」(川上さん)

ここではスキル別に、自己PRの例をご紹介します。

<コミュニケーション力>近所づき合い

現在の住まいに引っ越してきてから8年間、近所に住む幅広い年齢層の人たちと親しい人間関係を築いてきました。畑で採れた野菜をいただいたり、お返しに旅行のお土産を差し上げたりと良好なおつき合いを維持しています。

<リーダーシップ>PTA活動

PTA会長を務めていた時期に、学区内に大規模マンションが建設され、生徒数が1.5倍に増加。そこでPTA活動内の無駄な業務や会合を洗い出して効率化を図ることで、役員数を増やすことなく運営できる体制を整えました。

<マネジメント>自治体

100世帯が住むマンションの自治会長として、5人の役員と協力しながら、2年間、自治会の運営にあたりました。修繕問題や管理費値上げ問題などを解決し、任期満了まで滞りなく役割を遂行することができました。

<企画・提案力>ボランティアなど自主活動

駅周辺の清掃ボランティア活動をしていますが、あえて参加者の募集をせずに「一緒に街をキレイにしませんか?」というTシャツを着て清掃。自主参加者が徐々に増えて、今では毎回、30人以上が集まるようになりました。

<プレゼンテーション力>ママ友・パパ友との交流

人気のある将棋の先生に近所で教室を開いてくれるように依頼。ママ友たちに声をかけ生徒5人を確保していることや、会場は公民館を無料で借りられることなどを説明しました。その結果、月2回、教室を開いていただけることに。

<交渉力>子どもの習い事

子どもが通う体操教室の発表会会場に学校の体育館を借りられるよう、学校側に交渉。発表会の目的が子どもたちの健全育成にあることを丁寧に説明することで、体育館の使用を学校側に許可していただけました

<コスト改善>家計管理

長男が高校に通うようになってから家計を見直しました。とくに出費が多い食費、通信費、光熱費について、出費が多くなる原因を洗い出し、それぞれ改善策を実施。合計で月3万円のコストダウンを実現しました。

<段取り力>家事

3年前から、母親の介護をするようになりました。実家には車で往復しているので、買い物などをついでにすませられるように、事前に最短ルートを考えました。また、その日にすることをメモし、効率的に行っています。

<忍耐力>子育て

第一子の子育ては、初めての体験ばかりで戸惑いの連続。夜泣きでひと晩じゅう眠れなかったり、自分の時間がもてずにイライラしたりしたこともありましたが、ひとつひとつをクリア。今では子育てを楽しむ余裕ができました。