クリスマスのプレゼントや、お正月の帰省や旅行でのお土産など、贈り物のやりとりが多い年末年始は紙袋が増えやすい時季です。
有名ブランドのものや、しっかりした素材のもの、きれいなデザインのものは捨てるに忍びなく、かといって処分するきっかけもないまま収納を圧迫することに。
そこで今回は、ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんに、紙袋の適正な所有の考え方、減らす場合の処分基準、また、欲しいサイズの紙袋が見つけやすく取り出しやすい収納方法を教えていただきました。
紙袋があふれている!適正量はいったいどのくらいなの?活用法は?
紙袋をどれくらい持っていればいいのか、適正な数はその人その人の暮らしによって違います。
●使うシチュエーションを考える
「どんなときに使うのか」「どんなものを入れるのか」…使う場面をしっかりイメージすると、必要な大きさや枚数の目安がわかります。
たとえば、
・不要になったものをインターネット上で売る場合→大きめの袋が必要
・子どものお友達にちょっとしたお菓子を渡す場合→小さめの袋がある方がいい
・紙の資源ゴミを紙袋に入れて出す場合→中~大が使い勝手がいいサイズ
「なにかに使えるかも」と考えていると、おそらく「全部なにかに使える」とあいまいになり、整理ができません。今の自分の暮らしに合わない紙袋は、紙の資源ゴミを出す際に使ってしまいましょう。
●整理収納グッズとして活用する
もう1つ、使っていない紙袋の活用法のご提案です。小さいサイズの紙袋は、冷蔵庫の野菜室や衣類の引き出しなどを整理する際に仕切り代わりに使うことができます。引き出しの深さに合わせて内側に折り込むだけ。
紙が薄いとすぐに型崩れを起こしてしまうので、しっかりした厚さのものを選ぶといいでしょう。野菜の土などで汚れたら、新しい紙袋に取り替えます。
●減らしたいけれど、どれを捨てればいいのかわからない
紙袋をしまったままの状態では全部が使えるように見えますが、じつはそうとは限りません。1つ1つ見ていくと、今まで気づかなかったことが見えてきます。
・すりきれていませんか?
・テープがとまっていた箇所にはがし残りがあったり、破れていませんか?
・シワが入っていませんか?
「人に渡して恥ずかしくない状態か」の視点で見ると使えないものも出てきます。その場合は、上記の方法で活用させつつ、思いきって処分してしまいましょう。
引っかからない!必要なサイズがすぐ見つかる!時短収納方法
紙袋を取り出すとき、ほかの袋が引っかかって一緒に出てきてしまうことはありませんか? また、出してみると欲しいサイズと違うということも。
縦横のサイズはよくても、幅がもう少しある紙袋を探していたなど、必要なサイズを手に取るまでにくじ引き状態で紙袋を引っぱり出すはめに。そういった問題は「収納するときのひと工夫」で解決できます。
●なぜ紙袋が引っ掛かるのでしょうか?
持ち手を上にして立てて入れた場合に、引っかかりは起こります。紙袋の底の折り返しが重なり、下の紙袋を取り出そうとすると上の紙袋も一緒に出てきてしまうのです。
●引っ掛からない収納方法はこちら!
(1)紙袋の持ち手を中に入れます。
(2)紙袋を横に倒して収納します。
(3)紙袋の底をつかんで取り出します。
こうすると底の折り返しが重ならいので、引っかからずに取り出すことができます。また、折り返しを見れば紙袋の幅がわかるので、全体のサイズもわかります。これで「欲しかったサイズではなかった」と、何度も出したりしまったりする面倒もなくなり、スムーズに出し入れできますよ。