秋のグルメときってもきり離せないのが、「ボジョレー・ヌーボー」。
解禁日である11月の第3木曜日は、年に一度のお祭りムードに、ワイン好きならずともワクワクしてしまいますよね。

ボジョレー・ヌーボー

そんな解禁日当日、とっておきのボジョレー・ヌーボーが試飲できるとのことで、知る人ぞ知る都内のおしゃれスポット「お茶の水テラス SUPER“DRY”」でのイベントにお邪魔してきました。

ホームパーティの手土産にも!2018年のボジョレーは豊かでやわらか

ボジョレー・ヌーボー

ここで、「今さら人に聞けない基礎知識」をおさらい。ボジョレー・ヌーボーとは、フランス南部のボジョレー地区で、その年に収穫された「ガメイ種」というブドウからつくられる新酒のこと。

今回いただいたのは、ボジョレー地区で創業130年を迎える老舗メーカー「アンリ・フェッシ」社のヌーボー。イベントの最中にアナウンスされた速報によると、フランス最大のボジョレー・ヌーボーのワインコンクール「トロフィー・リヨン」で、「アンリ・フェッシ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ ヴィエイユ・ヴィーニュ2018」が金賞を受賞。

「アンリ・フェッシ」社のヌーボーは、トロフィー・リヨンでの受賞は4年連続となり、それだけ力量のあるメーカーなんです。

●年度ごとに特徴が大きく変わるボジョレー。今年はバランスのよさが魅力!

まずは、醸造責任者のローラン・シュヴァリエさんの音頭で乾杯!

ボジョレー・ヌーボー

「ひとことで言うと、バランスのいい年でした。今年は夏が暑かったので、ブドウの収穫量はとても多くなりました。だからといって、一粒一粒のクオリティが低いわけではありません。ずっしりとした実を収穫できました。例年以上に、豊かでやわらかな味わいを楽しんでもらえると思います」

シュヴァリエさんが話すように、今年のブドウは大豊作! 手づみにこだわるアンリ・フェッシ社では、毎日50人以上のスタッフが動員され、丸18日間かけて収穫を終えたそうです。

ボジョレー・ヌーボーのフレッシュな果実味は、よくイチゴやフランボワーズなどのベリー類にたとえられるのですが、今年のヌーボーはいっそう味わいが深く、カシスやミュール(クワの実)のようなアロマが楽しめますよ。

ボジョレー・ヌーボー

ひとくちにボジョレー・ヌーボーといっても、その味わいはブドウが栽培された畑によって大きく変わります。

ボジョレー地区全体は、南北に長く伸びていますが、もっとも面積の広い、南側の畑で収穫されたブドウでつくられるのが、スタンダードなボジョレー・ヌーボー。「軽くて飲みやすい」というイメージどおりのフレッシュな味わいで、ワイン初心者にもおすすめです。

一方、北に行くほど土壌は石灰質になり、ワインの味わいにも「凝縮感」が感じられるように。ワイン好きの方や、食事と一緒にしっかり味わいたい方におすすめ。

●「ヌーボー」だけじゃないボジョレー!奥深いワインの世界を知ろう

さらに今回は、ヌーボー(新酒)ではない、2013年のボジョレーが用意されるという嬉しいサプライズも。

「ボジョレーといえばヌーボーというイメージがあるかもしれませんが、ヌーボーが注目されるはるか昔から、ボジョレー地区ではすばらしいワインをつくってきました。4~5年たつと、やや褐色がかった色合いになり、ピノ・ノワールのようなジャムやプルーンのアロマを楽しめるようになります。ボジョレー・ワインの奥深い世界を、もっと知っていただきたいですね」(シュヴァリエさん)

シュヴァリエさん自身、今回の来日で「ボジョレーと寿司を合わせる」という挑戦をしたことで、ボジョレーのもつ新たなおいしさに目覚めたとか。
「寿司だけでなく、ボジョレーはさまざまな和食に合います。自由な発想で楽しんでください!」(シュヴァリエさん)

ボジョレー・ヌーボー

イベントで出されたおつまみは、「お茶の水テラス SUPER“DRY”」のスペシャリテである、石窯で焼いたカモ。パリっとした皮とやわらかいお肉に、ボジョレー・ワインのソースが最高にマッチ!

なお、今回テイスティングしたなかで、個人的なお気に入りはこちら。

ボジョレー・ワインのなかでも最高の格づけである「クリュ・デ・ボージョレ」のブドウを使用した「アンリ・フェッシ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ“マリオン”2018」。

ボジョレー地区の北端に近いフルーリ村で栽培されたブドウを使用しており、果実の凝縮感と同時に、なめらかさやまろやかさも味わえます。

パッケージもラブリーで、ホームパーティの手みやげにも最適!

ボジョレー・ヌーボー

昨年販売されて、ボジョレー・ファンから絶大な人気を得た「オマージュ・ア・アンリ・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォ」も、再びお目見え。

こちらは平均樹齢80年以上の古木から収穫されたブドウを厳選してつくられたもので、複雑で濃厚な味わいは通をもうならせます。1本6000円というお値段にも納得。

ボジョレー・ヌーボー

「軽くて飲みやすい」だけじゃない、ボジョレー・ヌーボーの魅力に、ぜひ触れてみてはいかがでしょうか。

●「アンリ・フェッシ」ボージョレ・ヌーヴォ商品ラインアップはこちら