半端に残ってしまった食材。「残すのは半端だから使っちゃおっかな、でもちょっと多いな…」なんてことはありませんか?
一度に調理しても結局食べられなかったり、無理して食べたところでおいしくいただけなかったり…。
「ちょこっと残った食材は冷凍保存することをおすすめします」とアドバイスするのは、冷蔵庫収納家の福田かずみさん。
しかも冷凍保存の仕方によって。より便利に使えるようになるといいます。食材別に教えてもらいました。
“ちょこっと冷凍”は食材のムダを防ぐだけではなく、時短にも!
冷凍すると、その存在を忘れて賞味期限を大きく過ぎてしまったり、冷凍焼けしておいしくなくなってしまったりすることも。
それを防ぐためには、埋もれてしまわないように、目にとまるような保存方法が大事です。
まずは、小さくて四角い保存容器を用意します。
お米1合がちょうど入るくらいの、小ぶりなサイズ。これがタラコやシラス、それこそ埋もれてしまいがちな小さい食材を入れるのにぴったりなんです。
ここで使った容器のサイズは、7.8×11.1×高さ4.2cm、容量190ml。100円ショップなどでも入手可能。
ラべリングしておけば、さらにパッと見たときわかりやすくなります。
●タラコや明太子は冷凍向き
タラコや明太子は、冷凍しても食感の変化が少なく、冷凍保存に向いている食材です。
買ってきて、おいしく食べられる量を取りおいたら、あとは空気が入らないように1腹ずつラップで包んでこの保存容器に入れ、冷凍保存。
食べるときは、冷蔵室に移して自然解凍し、そのままご飯のおともに。電子レンジで加熱して焼きタラコにしてもおいしく食べられます。
●傷みやすいシラスはすぐ冷凍
シラスは、とくに足がはやい食材。夏場は、スーパーで買い物をしてから家に帰ってくるまでのほんの間でも、食材の温度が上がってしまい、傷みやすかったりします。
「あとで、食べよう」と冷蔵室で保存をしていても、いざ食べようと思ったときにプーンといやなにおいがしてしまうことに。
買ってきたらすぐに食べる分を取って、残りはやはり冷凍保存をすると安心です。
冷凍するときは、金属製のトレーの上で平らにして冷凍庫に。凍ったらほぐして保存容器に入れます。こうしておくと、必要な分だけ取り出すことができて、使い勝手がいいんです。
解凍後の水っぽさが気になる場合は、フライパンで乾いりをして中華ドレッシングなどと合わせて、野菜や豆腐にのせるのがオススメ。栄養満点な副菜ができます。
●お菓子づくりで余った卵白も冷凍保存できる
カルボナーラやケーキなど、卵黄だけを使うレシピがあります。そんなときに余ってしまうのが卵白。
じつは卵白も冷凍保存が可能。液体なので、ポリ袋に入れて凍らせます。
活用法としては、鶏団子のつなぎに入れてもいいですし、エビの下ごしらえに片栗粉と一緒に絡めるとプリプリに。
フリッターの衣に使うのもオススメです。ちなみに、私は卵白がたまるとシフォンケーキをつくります。
●冷凍レモンは使い勝手よし
レモンは野菜室で保存していると、だんだん干からびて小さくなってしまう食材です。当面使う予定がなく、捨てることになってしまいそうなら、ぜひ冷凍保存を!
市販のレモン汁もありますが、生絞りは格別です。
ワックスや防腐剤をかけていない国産レモンなら皮も保存してください。
果汁は絞って、ポリ袋で平らに凍らせます。薄く凍らせて、使うときは必要量を割ればOK。
アボカドの色止め、お酒に入れる、お菓子づくりなど、多岐にわたって使えます。その都度絞る手間も省けて便利です。
●ショウガやネギ、その都度すりおろすのが面倒な薬味は冷凍が便利
ショウガはすりおろし、金属製のトレーに挟んで急速冷凍します。
ポリ袋のままパキパキと割って、一回分使うサイズに小分け。
それを保存容器に入れればOKです。
冷奴やそうめんの薬味や、ショウガ焼きやから揚げの下味にと用途が多いので、その都度すりおろすのが面倒な人にはおすすめです。
ネギも小口切りにし、ショウガと同じように冷凍保存することができます。
刻んだらポリ袋に入れ、金属製のトレーに挟んで急速冷凍します。そのあと、パラパラにほぐして保存容器へ。
ただし、ネギは解凍するとベチャっとなりがち。なので、凍ったままスープやみそ汁に使うのがおすすめです。
冷凍保存は、食材をムダにしないだけでなく、使うときのことを考えて保存すると時短になって便利。調理がスムーズになるので、試してみてください。