自立しにくいマヨネーズやケチャップ、ワサビなどのチューブ類の収納、どうしていますか?
ドアポケットの隙間にとりあえず突っ込んでいるだけだったり、マヨネーズを取り出したらケチャップが倒れてしまったなど、心当たりのある人もいるのではないでしょうか。
チューブ類の収納について、冷蔵庫収納家の福田かずみさんに詳しく教えていただきました。

ドアポケット収納を成功させる秘訣は「ゾーニング」

「ドアポケットの中で、それぞれのチューブに対する部屋をつくってあげることが大切です」と福田さん。それではどのように部屋を区ぎったらいいのか、語ってもらいました。

●両開きの冷蔵庫だったら、向かって左側にチューブ類を!

「ゾーニング」とは、空間を用途別に分けて配置することです。今回はチューブ類にしぼって、わが家の冷蔵庫をサンプルに、ゾーニングの仕方を紹介していきたいと思います。

ドアポケット
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わが家の冷蔵庫は両開きタイプで、向かって左側のドアポケットに、マヨネーズやケチャップ、お好み焼きソースなどのチューブ類が、まとめて収納されています。
なぜ左側かというと、この冷蔵庫では右側のポケットに比べて左側はスペースが小さくつくられていて、ゾーニングしやすいからです。

左側はスペースが小さくつくられていて、ゾーニングしやすい

ポケットに隙間なくチューブが入っていますが、たとえばマヨネーズを取り出しても、そのほかのものが倒れてくることはありません。
それは、ちゃんと倒れてこない仕掛けをしてあるからです。

このドアポケットを仕きりによってあらかじめゾーニング

じつは、このドアポケットを仕きりによってあらかじめゾーニング。マヨネーズやケチャップ、たこ焼きソース、お好み焼きソース用として4つに分けてあります。あわせて、ワサビや辛子用のチューブスタンドを設置。合計で8か所にゾーニングしています。

取り出してみるとこんな感じ

取り出してみるとこんな感じです。ワサビや辛子のチューブスタンドは、100円ショプで購入したもの。マヨネーズ類には、ゼリーが入っていた透明のデザートカップを使っています。プラスチックなので、うっかり落としても割れる心配がありません。

でも、このような容器を活用する際に、気をつけたいポイントもあります。それは筒状のタイプを選ぶこと。たとえば、プリンが入っているカップは、上部が広がっている形のものが多くみられます。このような形状だと、スペースにムダがでてしまいます。また、隣接する容器同士の設置面積が少ないので、安定しません。

それから、もうひとつ。
空間を隙間なく仕きることも大事。先ほどのポケットに、マヨネーズとケチャップにだけ容器を設置するというのでは、残念ながらうまくいきません。なぜなら、スペースに余白があると容器が移動してしまうからです。ともすると、取り出した勢いでひっくり返ってしまったり、扉の開け閉めだけでも動いてしまいます。ゾーニングの失敗例です。

ちなみに、今回は、両開きの冷蔵庫(フレンチドアタイプ)の例をご紹介しました。片開きタイプの冷蔵庫の場合、ドアポケットが大きくなっているので、ゾーニングを細かくすることを意識して取り入れてみてください。

ゾーニングが、ドアポケット収納を成功させる秘訣になります。
用途や容器の形状ごとにグループ分けし、スペースを隙間なく仕きるゾーニング、ぜひお試しください。