今日は母の日。お母さんはいつも優しくて頼りになる存在…ですが、ときには誤字脱字や誤変換のおもしろメールで爆笑させてくれることも。
「屋根から物語が落ちてきたので来月修理をします。」
なにかすてきな小説の出だし? と思ってしまいそうなこのフレーズ、じつは、お母さんから届いた打ち間違いメールです。
正しくは「屋根から物が落ちてきたので」。予測変換が引き起こした喜劇です。
「何時頃刺身とり肉類」
「生きてるの? 変身して!」
一瞬目が点になりますが、上は「何時頃、刺身取りにくる?」、下は「生きてるの? 返信して!」の誤変換。
一度はシリーズに幕を下ろしたものの、復活の要望が殺到した『おかんメール』
こうしたお母さんからのおもしろメールを集めた書籍『おかんメール』。
2015年に発売されるや、シリーズ7巻を数え、累計40万部のベストセラーとなりました。
そんな『おかんメール』に、新作『おかんメールリターンズ』が到着。
じつは、一度はシリーズの幕を閉じたのですが、復活の要望が多く寄せられたため、再開したのだそうです。
「1巻目の『おかんメール』は2015年に発売され、たちまち大ヒットに。ただ、いずれデジタル機器に親和性のある若い母親世代になったら、このような誤変換はなくなっていくだろうと予測していました。予想どおり、スマホもSNSも使いこなすお母さんが増えています。そこで、そろそろ役目も終わりかなと『おかんメール ファイナル』を出しました」と語るのは、担当編集者の高橋さん。
ところが、「終わってしまうのは残念!」「もっと続けてほしい」という意見が相次いだそうです。
「『おかんメール』の投稿サイトにも、『もし復活するなら載せて!』と引き続きご投稿をいただいています。『おかんメール』はそもそも、ご家庭内での温かな、思わず吹き出す親子のやりとりを紹介させていただき、笑いをお裾分けいただいているものです。『自分の母とはこうしたやりとりはないが、読んでいると温かい気持ちになれる』『爆笑するけど、ホロリとする』などの声をいただき、ご希望があるのでしたらと続刊することにしました」
「おかんメール」の種は尽きず、今でも爆笑のおかんメールが毎日量産されているといいます。
初歩的なタイプミス、誤変換は、現在「おかんのおかん」、つまりお婆ちゃんとのメールに引き継がれているそう。
盛大な打ち間違いに爆笑!おかんメールの世界
そんな、「おかんのおかん」のメールを増量して刊行された『おかんメール リターンズ』。ここではその一部をご紹介します。
●結婚記念日が血痕記念日に!?
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こちらは、娘夫婦の結婚記念日に、義理の息子である旦那さんに届いたメール。
「血痕記念日おめでとうございます!
不出来な娘ですが、これからもよろしくお願いします!」
結婚記念日を覚えててくれたんだなあ、と感動したけれど、その内容がこれだったそうです。物騒!
●「えなみなみ」という謎の日本語
この「えなみなみ」とは「え~~」のこと。
なんとお母さんは、「~」を「なみ」と表現していたのです。
●なにかの暗号!?ではなく…
こちらは、ガラケーならでは? ナ行4回、タ行4回、ネ行5回(=寝てね)を数字で打ってしまったミス。
●そんなに何度も言わなくても
スマホを始めてもったお母さん。そんなに何度も言わなくてもわかるから、大丈夫!
●母はいつだって子どもが心配
遠く離れていれば、いつも心配なのは子どものこと。その表現が独特なのも、お母さんならではなのです。
若干意味が伝わらなくても、気持ちは伝わります。
多少押しつけがましくても、ピントがずれていても、それも子どもや家族を思うゆえ。
まだ母の日になにもしていないという方は、素直に「ありがとう」の気持ちをメールしてみませんか? すてきな「おかんメール」の返信があるかもしれません。