忙しくて買い物に行けない日でも、家にあるものでさっと晩ご飯がつくれたら理想的です。そんな時短調理も冷凍ワザを駆使すればかないます。
冷凍生活アドバイザーの西川剛史さんに、パスタや牛乳など、よく使う食材を冷凍するワザを教えてもらいました。
パスタや牛乳も冷凍保存でOK。忙しい日のごはんづくりが極ラク!
●<パスタ>水に漬けてから冷凍すると時短に
パスタは水に漬けて水分を吸わせてから冷凍すれば、ゆで時間はたったの2分ほどに! 丸型の小さめの容器に1人分ずつ入れておくと解凍時に鍋に入れやすく、使い勝手よしです。
【冷凍方法】
2時間ほど水に漬け、やわらかくなったら水気をきってオリーブオイルであえます。冷凍用保存容器に入れて、上面にラップを密着させ、フタをして冷凍。
2時間漬けるとこんな感じに。
【使用方法】
鍋にたっぷりの湯を沸かして水量の1%の塩を加え、凍ったまま入れ、ほぐしながら2分ほどゆでます。麺を引き上げれば、アルデンテの状態に!
●<牛乳>加熱してシチューやスープに
牛乳は冷凍すると乳脂肪分が分離してしまうため、解凍してそのまま飲むことはできません。ただし加熱調理すれば問題なく使えるので、シチューやスープをつくる際に重宝します。
【冷凍方法】
におい移りしやすいので冷凍用保存容器に移し替え、フタをして冷凍。1回に使う分量に適したサイズの容器に入れておくと、解凍時に使いやすくなります。
【使用方法】
冷蔵室に移して解凍。凍ったまま鍋に入れて火にかけ、加熱解凍してもOK。溶け始めたら、木ベラなどで砕きながら混ぜると解凍が早められ、濃度が均一に。
●<粉チーズ>小分け袋に密閉して風味をしっかりキープ
市販の容器のまま使うと、途中で固まってしまうことの多い粉チーズは、ジッパーつきの保存袋やラップで小分けして、冷凍するのがおすすめ。風味が長もちし、おいしく使いきれます。
【冷凍方法】
ボウルなどにあけて、ジッパーつきの小分け袋やラップにスプーンなどで1回分ずつに移し替えます。中の空気を抜いて口をとじ、冷凍用保存袋に入れて冷凍室へ。
【使用方法】
保存袋から必要な分だけ小分けしたものを取り出し、パスタなどにふりかけて使います。冷凍するとサラサラな状態がキープできるので、使い勝手よし。
●<トマト缶>半端に余ったものもおいしく使いきれる!
中途半端に使い残したトマト缶は、トマトをつぶしてピューレ状にし、調味してから冷凍するのがおすすめ。解凍すれば、そのままパスタなどのソースとして使え、重宝します。
【冷凍方法】
ホールトマトをつぶしてピューレ状にし、オリーブオイルと塩を加え混ぜ、冷凍用保存袋に入れます。トレーなどに置いて平らにならし、トレーごと冷凍室へ。
【使用方法】
冷製ソースとして使うときは、冷蔵室解凍または流水解凍。温かい料理に使うなら、凍ったまま鍋やフライパンに入れて、強火にかけて加熱解凍。
ひと口大に切った鶏肉や魚の切り身などを漬けて冷凍すれば、加熱するだけでメインのおかずが完成!