家づくりの選択肢のひとつが二世帯住宅。費用面の優遇、子育てや家事などで協力し合える…と、メリットもいろいろ。とくに気なるお金について、二世帯住宅のおトクを、住宅専門誌「
住まいの設計」の編集長に聞きました。
すべての画像を見る(全4枚)知らないと損をする!?税制面でもおトクがいっぱい!
二世帯住宅は、将来の相続など税制面でもおトク。さらに親の協力が得やすいため、共働きで収入アップも見込めそう!
●相続税の軽減に
親から住宅取得資金の贈与を受けた際、700万円(とくに優良な住宅は1200万円)まで非課税に。二世帯住宅でも適用OK! 共有登記の場合、子の居住部分が全体の床面積の2/1以上なら大丈夫。
●住宅取得金の贈与が非課税
基礎控除が縮小され、以前より課税対象がかなり広がってしまった相続税。二世帯住宅での同居であれば「小規模宅地の特例」で、土地の評価額が80%減となり、相続税の軽減に役立ちます。
●仕事がしやすい環境で世帯収入アップ
二世帯住宅なら、親から子守りの協力を得やすいので、安心して共働きしやすい環境が整います。世帯全体の収入アップにつながり、住宅ローンの負担も軽減できそう。
二世帯住宅3つの基本タイプ、それぞれのメリットとは?
●独立タイプ
壁で仕切り、あるいは上下で分けて外階段をつけ、完全に生活空間を分離させたタイプ。
<メリット>
・家族がすぐ近くにいる安心感を持ちつつ、プライバシーを保ちやすい。
・2世帯それぞれの生活時間のリズムや習慣を崩さず暮らしやすい。
●共用タイプ
玄関、浴室などの設備を一部共有しながら、お互いの生活ゾーンを分離させたタイプ。
<メリット>
・適度にプライバシーが保たれ、お互いの空間への行き来もスムーズ。
・玄関や水回りなどの設備を共有するぶん、建築コストが抑えられる。
●融合タイプ
基本的な生活空間を共有し、家事・育児や生活コストの効率化を図るタイプ。
<メリット>
・共有部分が多いので、3タイプのなかで最も建築コストを抑えられる。
・専用空間があるため、同居に近くても適度にこもれてストレスをためにくい。
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