大手電力9社の電気料金が2月から値上げしています。この値上げは燃料価格の上昇によるもの。標準的な家庭の月額電気料金の上げ幅は、東京電力で19円、関西電力で5円、中国電力で39円ほどの値上がりになります。

「大きな額ではありませんが、ちりも積もれば山となります。これを機に電気の使用状況を見直し、節約に挑戦してみては?」と話すのは、電力比較サイト『

エネチェンジ

』顧問の巻口守男さん。

具体的になにをすればよいのか、詳しく伺いました。

電気料金値上げ
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電気料金値上げをどう乗りきる?今すぐできる効果抜群のこと

「もっとも節約効果が出るのは、古い家電の買い替え。エアコンや冷蔵庫、LED電球などは節約できる金額が大きいので、たいていは買い替えにかかった費用をすぐに取り戻せます」と巻口さん。

頼る機会もだいぶ減りましたが、エアコンの使い方を工夫することも大切です。
「温度設定は20℃に。フィルターを月2回掃除し、サーキュレーターなどを使用して空気を循環させるだけでも節約につながります」

加えて、夏は同様に設定を28℃にし、フィルター掃除や空気の循環に気をつければ、合計で年間約5985円の節約(※1)に。
「日中はだれもいない、というお宅なら、夜間の電気代が割安になるプランに変えるのもおすすめ。洗濯乾燥機を夜間に稼働させれば、年間約8500円の節約(※2)になりますよ」

※金額はエネチェンジが算出したおおよその目安です。地域、機器の種類、契約タイプなどによって異なります
※1はエアコン(2.2KW)を暖房期間5.5か月、冷房期間3.6か月間、1日9時間使用した場合
※2は洗濯容量10kgのものを1日1回1年間、使用した場合

買い替えで電気料金が下がるものベスト3

古い家電は、そもそも必要電力が大きいものや、効果のわりに消費電力が大きいものが。巻口さんのアドバイスに従って買い替えも検討してみては。

●1位:エアコン

4.0KW(11~17畳用)を1年間、1日8時間使用した場合、15年前のものを最新型に買い替えると、43%の省エネ。年間約1万9143円の節約に。

●2位:冷蔵庫

500リットル前後の冷蔵庫(4人家族サイズ)で比較した場合、10年前のものを最新型に買い替えると、年間約1万3000円の節約になることも。

●3位:LED電球

一般的な電球をLEDに替えると、4つを1日8時間使ったとして年間約1万8480円の節約。LED購入金額は約半年で回収できることに。

※金額はエネチェンジが算出したおおよその目安です。地域、機器の種類、契約タイプなどによって異なります