長いお休みの間は、子どもと過ごす時間が増え、そのかわいいしぐさに、スマホを構えたくなるシチュエーションも多くなります。

そんなとっておきの瞬間をすてきにとらえるコツを、写真術に定評のあるインスタグラマー・ひとみさんに聞きました。

子どもも大人も!人物をすてきに撮影するコツは?

動きや表情が刻々と変わる人物の撮影は、コツをつかんでいないとなかなか難しいもの。動きの激しい子どもの写真はなおさらです。
でも、なにげない瞬間や動きのあるシーンをとらえると、その人らしさや空気感を出すことができます。撮る方も撮られる方も楽しくなる方法を紹介!

●コツ1:リラックスした表情を引き出す

リラックスした表情を引き出す
食事中のふだんの表情の素顔をパチリ。
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撮られていることを意識すると、ぎこちない表情になりがち。
「食事中など、なにかに集中しているときにふと呼びかけて、気が緩んだ自然な表情を引き出してみましょう」

リラックスした表情を引き出す

こんなふうに撮ると、普段どおりの親近感のある雰囲気が写真に表れます。

●コツ2:子どもだったらジャンプさせてみる

子どもはジャンプさせてみる

小さな子どもを撮るときは、ジャンプをさせるのがおすすめ。

「体を動かしているうちにカメラの存在を忘れ、本人も楽しくなってくるので、生き生きとしたいい表情に。写真自体にも躍動感が出てきますよ」

子どもはジャンプさせてみる

普通に撮ると…。動きもなくて全体的に固い印象に。

●コツ3:さりげなく質問する

カメラを意識させない

子どもに限らず、被写体が勉強や趣味など、なにかに熱中しているとき、「それ○○だっけ?」など、さりげなく質問を投げかけてみて。

「普段言葉を交わす際に見せてくれる、いつもどおりの子どもの表情をキャッチできます」

さりげなく自然に質問をしてみる

カメラを意識させずに撮るのがコツです。

●コツ4:日常のなにげないシーンをきり取る

日常のなにげないシーンを切り取る

カメラ目線ではない写真も、じつは絵になるもの。後ろ姿のシルエットやくつろいでいる横顔なども、その人、そのときの空気感が表れます。構えすぎず、自然体がいい感じ。

日常のなにげないシーンを切り取る

普段の風景も印象的なシーンに。

「あとで見返したとき、撮影した当時の日常が蘇ってくるようで、思い出深い1枚になりますよ」

●コツ5:無防備なシーンをとらえる

無防備なシーンを切り取

パパのひざの上で抱っこされてお昼寝する長女。

「本人が気づかないうちに撮影しました。わが家の午後のゆったりとした時間。窓からの光もいい演出効果に」

●コツ6:顔を寄せ合う瞬間を見逃さない!

楽しい様子が伝わる

2人で絵本を読んだり、ナイショ話をしたり、顔を寄せ合う姿を逃さずキャッチ。

「寝転んでじゃれている様子がかわいかったので、表情がわかるよう上から撮影」

●コツ7:動いているときは連写モードで撮っておく

動いていたら連写モードで撮る
これがベスト!

「子どもが踊っているときや、こちらに向かって走ってくるときなど、動いている人や動物は、そのまま連写モードで撮影しましょう」
一連の写真から動きや表情がよく、ピントの合っているものを選べば、躍動感あふれる1枚が見つかります。

動いていたら連写モードで撮る

これもいい写真ですが、ベストショットと比べると、2人のバランスがいまひとつ…。

動いていたら連写モードで撮る

中央にまとまりすぎ…?

動いていたら連写モードで撮る

これも悪くはないかな…。と、あとからベストな1枚を選ぶのも楽しいですよ。

●コツ8:体のパーツに寄って撮る

体のパーツに寄ってみる

お絵描きする手元や、サッカーボールを蹴る足など、写る人自身や好きなことを象徴するパーツに寄って撮影すると、印象的な写真に。

「体の一部が、顔以上にその人らしさを表すことも。ときどきこうした写真を撮っておくと見返したときにも楽しいものです」

●コツ9:フラッシュはオフにして空気感を伝える

フラッシュオフ

薄暗い室内で撮影するとき、フラッシュをたくとのっぺりした印象になりがち。

「フラッシュはオフにした方が、照明の温かい光など、目で見たままの印象が伝わりやすいんです」

暗い場所では自動で光るようになっていることが多いので、設定をオフにして。

フラッシュオン

こちらはフラッシュオンで撮った写真。夜間の撮影にありがちな不自然な印象に。

ちょっとしたコツをおさえれば、日常生活のふとした瞬間をきり取っただけで、こんなに豊かなストーリーが!

ママ目線でとらえたわが子のベストショット、ぜひトライしてみてください。