ものを「ときめくかどうか」で判断し処分するというお片づけメソッドを発明し、絶大な支持を受けているこんまりさんこと近藤真麻理恵さん。現在は家族でアメリカに拠点を移し、世界中の人に「こんまり流片づけ術」を発信しています。

雑誌のWEB用に動画撮影をしている際のひとコマです
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先日はニューヨークで雑誌の取材を受け、服の上手なたたみ方を披露。こちらは、その雑誌のWEB用に動画撮影をしている際のひとコマです。

そんなこんまりさんに、クリスマスグッズの片づけについて伺いました。1年に1回のイベントということもあり、毎年新しいアイテムを買ったり、一方で買ったものをしまいこんで忘れてしまったりと、なにかと増えやすいクリスマスグッズ。どうしたら適正量をキープできるのでしょうか?

クリスマスの準備、ときめいてますか?

さて、12月も中旬になり、いよいよクリスマスも本番。こちらアメリカは、11月第4木曜日のサンクスギビングデー(感謝祭)を過ぎた週末から、本格的にクリスマスの飾りつけが始まっています。

ショップには、さまざまなクリスマスデコレーションのアイテムが並び、日本では見かけないタイプのオーナメントもたくさん。目移りしてしまいますが、わが家では、とびきりときめくものを1つか2つ選んで、毎年少しずつお気に入りを増やしていこうかなと思っています。

これまでに集めたオーナメント。

これまでに集めたオーナメント。つくりが繊細なものにひかれます。ツリーだけでなく壁やドアノブにかけて飾ることも。

アメリカでは、ツリーのオーナメントひとつにも意味があって、代々受け継いだものや、子どもが小さい頃につくったものなど、それぞれ特別な思い入れがあります。だから、そういった飾りの類いは、箱などに大事にしまって屋根裏やガレージに収納してあることがほとんどです。

でも日本の場合はもっとライトなイベントですし、飾りつけにも流行があったりしますよね。さらに、続けてお正月があり、節句や季節ごとのお祭り、最近盛り上がっているイースター、ハロウィーンなども加えると、関連グッズがけっこうな数になり、収納に頭を悩ませている人も少なくないと思います。一年に一度だけしか出番がない飾りつけや衣装などは、イベントが終わると「また来年」と、丸ごと全部しまい込みがち。ですが、それでは増える一方となってしまうので要注意です。

イベントアイテムは毎年出したときにときめきチェックを

こうしたイベントアイテムは、出したときに1個ずつ手に取り、ときめきを感じるかどうか確認してみましょう。今ときめかないものを飾っても、部屋はすてきにはなりません。処分に迷うなら、目につくところにしばらく置いてみて。それでも「やっぱり使いたい」と思えばそれでいいし、見てもテンションが上がらなかったら、手放しどきということ。使うときにときめきチェックをその都度することで吟味され、もの選びの目も育つので、むやみにアイテムが増えることもなくなります。

じつはわが家では、クリスマスツリーは納戸の奥の方に収納。シーズンものは、毎年使うものであれば、家の出しにくい場所にしまってもOKと私は考えています。脚立を持ってきて押し入れの天袋の奥から出さなきゃならない場合でも、必ず使うという目的があると、意外と苦にならないからです。

逆に用途のわからないものや、ツリーとは違っていつ使うかはっきり決まっていないものは、取り出しにくい場所に収納すると、存在自体を忘れてしまう可能性が大きいもの。しまい込みすぎず、目につきやすい場所に収納するのがおすすめです。

とはいえ、年に一度しか出番がないイベントものだと、どこにしまったか忘れることもあるので、メモしておくといいですね。クリスマスのアイテムだったら、来年の手帳の11月のところに「ツリーは押し入れの右上奥」というように書いておくと、そろそろ飾りつけの時季だな、と予定に組み込むきっかけにもなります。

クリスマス当日は家で静かに家族と過ごします

12月に入ると、週末は「クリスマスマーケット」といって、クリスマス用のテーブルウエアや飾り、クラフトなどが買える市場が開かれ、そこをのぞくのもアメリカのこの季節の楽しみ。そして、クリスマス当日はクローズするお店が多いので、家族で静かに過ごす予定です。

近所にパーティ用のおいしい手づくりデリが買えるお店があるので、今年は利用させていただこうかなと。テーブルセッティングを考えるのも楽しみで、今からときめいています。皆さんもどうぞ、すてきなクリスマスをお迎えください。

昨年、近所の美術館に行ったときのスナップ。

昨年、近所の美術館に行ったときのスナップ。大きなツリーの前にサンタさんが座っていて、テンションが上がりました。

近藤麻理恵
【近藤麻理恵さん】