スマートフォンやタブレット型端末から発火する「スマホ火災」が全国で増加し、たびたびニュースとして取り上げられています。
独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)によると、「外部からの衝撃や熱、水が原因となり発火する事例が多く、いずれも誤使用や不注意から、火災などの重大事故につながっています」とのことで、決して他人事ではありません。その原因と対策について伺いました。
落下や水没でスマホ火災の危険性大?発火につながる3つの原因
NITEの担当者は、「とくに夏は、水場や炎天下での取り扱いに注意が必要」と警鐘を鳴らします。
スマホ関連の事故は、発熱・発煙・発火のいずれかを伴うものが多く、充電中に充電用コネクター部が焦げて周囲の布団などを焼損した事例も報告されていて、火災などの重大な事故が発生しているため、注意が必要とのこと。
身近な原因として、次の3つを挙げていただきました。
●原因1:電池に衝撃が加わる
落下などの衝撃により電池部分が損傷。電池にふくらみや異常発熱が起こり、発火。
●原因2:水が入る
コネクター部分から水が入ると、内部でショートし、異常発熱が起こり、発火。
●原因3:充電コネクターに力が加わる
充電コネクターを無理に差したり、曲がったコネクターを使うと、異常発熱が起こり、発火。
●異常を感じたらすぐにメーカーなどに相談
モバイルバッテリーを筆頭に、リチウムイオンバッテリーを搭載した製品の事故が多数発生していて、2013年から2017年の5年間にNITEに通知された製品事故情報は、2倍以上に増えているとの報告もあります。
「発熱などの異常を感じたら使用をやめ、メーカーや販売店に相談しましょう」(NITE担当者)
スマホの普及もあり、ガジェットがより生活に身近になった現代。危険を意識しながら上手に使いたいものです。