年末の大掃除シーズン。せっかくなら、家じゅうの掃除だけでなく、メンテナンスの機会にもしたいですね。たとえば、ぴったりと閉まらないふすまはありませんか。ここでは、DIYアドバイザーで家の修繕に関する著書もある嶋﨑都志子さんに、たてつけの悪くなったふすまを簡単に直す方法を教えてもらいました!

たてつけの悪くなったふすまは早めのメンテナンスが肝心

ふすまのたてつけが悪くなるのは、長期の使用で枠がすり減ってしまったり、ゆがんでしまったりしたことが原因。そのまま放っておくと、あけ閉めがより難しくなったり、ふすまが外れやすくなったり、すきま風が発生したりしますので、早めのメンテナンスが肝心です。補修用品も市販されていますが、家にあるものでも簡単に直すことができますよ。

準備するものは、画びょう、布テープ(茶色がベター)、ロウソクです。

●閉めたときにすき間ができる部分を確認する

閉めたとき
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まずは、ふすまを閉めたとき、取っ手のある長辺と、枠のどこにすき間ができているかを確認しましょう。上の画像のように、枠の上の方にすき間ができるようだったら、対角線上にある下方の角の底面、枠の下の方にすき間ができるようだったら、その真下の角の底面に厚みを出してあげるのが、スムーズなあけ閉めのためには重要です。

●薄い部分に画びょうを差し込む

画びょう

すき間ができる箇所を特定できたら、襖を外し、厚みを出したい枠の底面に画びょうを、抜けないようにしっかりと差し込みます。

●布テープで補強する

布テープ

画びょうが外れてしまうと危険なので、その上から布テープをはっておきます。布テープをはがれにくくするため、底面のほこりをきれいに取り除いてからはるようにしましょう。

●ロウを塗ると滑りやすくなる!

ふすまを元に戻し、ぴったりと閉まるようになったか確認をします。まだ高さがたりないと感じたら、布テープを重ねてはるか、フェルトなどをはさんでから布テープをはり、さらに厚みを出します。ついでにふすまのレールの上の溝に火をつける前のロウソクのロウをこすりつけるように塗っておくと滑りがよくなります。この場合も溝にあるほこりを取り除き、きちんと掃除をしてからロウを塗ることで、滑りやすさが長もちします。

ぜひ試してみてください! 少しの手間であけ閉めがぐっとラクになるのを実感できるはずです。