寒くなると、キッチンに立つ時間もなるべく短くしたいところ。ただ、そうなると厄介なのが、冷凍した食材の解凍作業です。これからの季節、冷凍した魚や肉を自然解凍しようとしたら、時間はかかるし、部屋の温度も下がりそう。でも、レンジでいい具合に解凍するのもなかなか難しく、においも気になります。流水で解凍してもいいですが、水道代がかかるし、できれば自然解凍したいもの…。
「そんなお悩みに抜群の効果を発揮してくれるアイテムがあります」と紹介してくれたのはmujikkoさん。家事や整理グッズの目利きとしてネットや雑誌で情報発信、著書まで出してしまった整理収納アドバイザーです。果たして冷凍食材の解凍問題に決着はつくのでしょうか? 必見です!

その実力はいかに!?ウワサの「解凍プレート」を使ってみた

「今日の夕飯なににしよう?」。冷凍庫にしまっている肉や魚を思い出しながら、メニューを考える機会は多いと思います。でも、いざ解凍してみると時間がかかって夕食に間に合わなかったり、レンジでチンだと思いがけず火がとおってしまったりと、調節が難しいですよね。私もうまく解凍できずに悩んでいました…。
そんなときに出合ったのが、ちまたで評判の「解凍プレート」!

解凍プレート
すべての画像を見る(全7枚)

こちらが解凍プレート。いろいろなメーカーのものがありますが、今回使ったのは「瞬間解凍皿クイックプレート」という商品です。思ったよりもずっしり重く、裏側は熱を逃がすために表面積を広くした、デコボコとしたつくり。

解凍プレートの実力をはかるべく、解凍プレートとプラスチックトレーの両方を用意し、実験をしてみました!

冷凍サンマ

今回はサンマを4尾解凍します。2尾ずつ、解凍プレートと、プラスチックトレーにのせて、実験スタートです。

●30分後:解凍プレートが好スタート!

30分後

見た目はあまり変わりませんが、手に持ってみると、解凍プレートの方はすでに3割ほど解凍されていました。そして解凍プレート自体がかなり冷たくなっています! サンマの冷たさをぐんぐんと吸い取っているのが伝わってきますね。それに比べてプラスチックトレーの方はまだカチカチ。

ここで、より早く解凍できるよう、両方ともサンマをひっくり返しておきました。

ひっくり返すと

ひっくり返すとその違いが一目瞭然ですね。右側のプラスチックトレーの方は、全体的に霜がついたままです。

●45分後:なんともう解凍し終わってしまいました

45分後

解凍開始から45分経つと、解凍プレートの方はほぼ解凍し終わりました! それに比べて、プラスチックトレーはまだ霜がついたままです。

●1時間30分後:ようやく追いついたプラスチックトレー解凍

1時間30分後

1時間半経って、ようやくプラスチックトレーにのせたサンマも解凍できました。かかった時間は2倍! これは大きいですね! 季節によって時間の差はあるかもしれませんが(この日は気持ちのよい秋晴れの日でした)、約半分の時間で解凍できるのはかなり優秀だと思います。 

焼き上がり

収納に場所を取るのが難点ですが、持っていて損はないと思います。忙しい方はとくに! これからは心おきなく冷凍できますし、夕食のレパートリーも増えそうですね。解凍時間や方法にお悩みの方はぜひお試しください。

※注意:自然解凍をする際は、室内の温度にも留意し、また、雑菌が繁殖しないように衛生面に気をつけましょう