最近文字やお手紙、書いていますか? お世話になった方とのやり取りが増える年末年始に提案したいのが、「一筆箋」を活用することです。ちょっとした贈り物や貸し借り、必要なものを渡すときなどに1枚添えるだけで、グンと印象がアップする一筆箋。上手に使いこなせたらすてきです。
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さらりと書ける!一筆箋のメリットとは?
手紙と違って明確な形式やルールがないので、気軽に書けるのもいいところ。手紙コンサルタントの亀井ゆかりさんが教えてくれたテクニックを参考に、ぜひトライしてみて。
●形式にとらわれず気軽に書ける
手紙と違って、時候のあいさつや決まった言い回し、頭語などは不要。「拝啓」「敬具」といった言葉に不慣れでも、悩まず気軽に書けます。
●手書きのぬくもりを伝えられる
手書きの文字には書き手の気分や感情が反映され、温かみを感じられるもの。同じ文面でも、メールより気持ちが伝わりやすく、より印象的です。
●個性を出しやすく印象に残る
柄の選び方や、ちょっとした手描きのイラストを添えることで個性を出せます。また、かたい決まりがない分、自分らしい言葉で伝えることが可能。
心をつかむ!一筆箋テク
亀井さんに、読んだ人に気持ちが伝わる書き方のコツとアイデアを解説していただきました。
●縦・横書きや絵柄は相手や内容に合わせてセレクト
一筆箋は縦書き、横書きそれぞれで違った印象があります。「縦書きは日本語を美しく見せ、横書きはアルファベットなど横文字が読みやすいというよさがあります。柄は相手の好みや季節に合わせて選ぶといいですね」。目上の人にはシンプルな無地の一筆箋が無難です。
●擬声語を使って文章にアクセントを
「擬音語や擬態語を使うと、文中のアクセントになり、楽しさが加わります」。「ウキウキ」「ふわふわ」「シャキシャキ」「きらきら」といった言葉をひと言添えるだけで、想像力がはたらき、印象的な文章になります。
●文字や余白のバランスで読みやすさアップ!
上手な字ではなくても、読みやすく丁寧な字を心がけましょう。「漢字は少し大きく、平仮名は小さめに。文字を詰めすぎず余裕をもって改行すると、読みやすくきれいに見えます。句読点も1文字と考え、スペースをとってくださいね」。
●かたすぎない言葉で呼びかけるように
名前はやや大きめに、少し上の位置から書きます。近い関係ならフルネームでなくてOK。名前に「さん」や「さま」をつけて呼びかけるようにすると、親しみのある印象に。
●時候のあいさつは省いてOK
スペースが限られているので、「拝啓」といった頭語は不要。時候のあいさつも省き、いきなり本題に入って大丈夫です。
●文章はわかりやすく簡潔に
いろいろなことを一度に言おうとせず、伝えたいことを明確に。また、丁寧すぎる言い回しや形式的な言葉は省いて簡潔な文章を心がけてくださいね。
●名前が下にこないよう改行を
相手の名前が下の方にこないように、適当なところで改行を。下に余白があってもかまいません。単語の途中で改行しないのもポイントです。
●最後に結びと署名を添えて
結びもかたい言葉は避け、温かみのあるシンプルでわかりやすいひと言が好印象。最後に添える署名は、線の下に合わせ、やや小さめに書きましょう。
●長くても2枚までに
文章は長くても2枚までに収めるようにし、3枚以上になるなら手紙にしましょう。赤い文字は絶交を表すという考えもあるので、全文を赤字で書くのはNG。
一筆箋は気軽に書けるお手紙。形式ばらず、読みやすさを優先して書いてみてくださいね。さりげなくおしゃれな一筆箋を添えることができるようになったら、周りで評判になりそうです。