空気が乾燥し、火災が発生しやすいこれからの時季。

「いざというときのために、各家庭に少なくとも1台、ホームセンターなどで手に入る住宅用消火器を備えましょう。身近にある消火器の設置場所を確認しておくことも大切です」と教えてくれたのは、東京消防庁の仲基宏さん。

緊急時でもあわてずに使用できるよう、消火器の使い方をレクチャーしてくれました。

消火器
万が一のために!消火器の使い方をおさらい
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意外と知らない!消火器の基本的な使い方

「消火器による消火限界の目安は、炎が天井に届くまで。危険と感じた場合は直ちに安全な場所に避難してください」と仲さん。

火元から3~6メートル離れたところに水平に置く。

(1) 火災を発見したときはまず大きな声で周囲に知らせ、消火や通報の協力を求めましょう。

消火器を運び、火元から3~6メートル離れたところに水平に置きます。

消火器の安全ピンを抜く。

(2) 消火器の安全ピンを抜きます。

安全ピンを抜くと、消火器を運ぶ際にレバーを握って放射してしまうことがあるので、消火場所に置いてから抜くよう注意しましょう。

ホースの口元を手にとり、口を火元に向ける。

(3) ホースの口元を手にとり、口を火元に向けます。

ぎゅっと握る

(4) レバーをぎゅっと強く握り、火元に向けて放射します。

放射しながら火元に近づいていく

(5) だんだん火が弱まったら、消火器を持ち上げ、放射しながら火元に近づいていきます。火が弱まらない場合はすぐに避難しましょう。

※訓練用の水が出るタイプの消火器を使用しています

古くなった消火器は破裂する危険があるので注意

消火器はだれもが見やすく、いざというときに手が届く、使いやすい場所に設置するのがポイント。湿度の高い場所、常時水や直射日光の当たる場所、火気器具の近くは避けましょう。

住宅用消火器には、使用期限(おもなメーカーは5年)が定められています。
古くなり腐食が進んだ消火器を操作したことにより、消火器が破裂し、ケガをする事故が発生することも。

変形や損傷、サビがあるような老朽化した消火器にはむやみに触らず、消火器メーカーまたは消火器販売店等の専門業者に相談するようにしましょう。