今や、レシピはネットで検索できる時代。昔のように料理本をいちから読み込まなくても、好きなキーワードからレシピを見つけることができます。ただ、意外とつまづいている人が多いのが、レシピに出てくる「野菜の切り方」ではないでしょうか。
いちょう切りや小口切りなど、野菜にはさまざまな切り方があります。その都度スマートフォンで検索するのが面倒で、「なんとなくこんな感じ?」と感覚で切ってしまったり、「自己流でいいや」と勝手にレシピをアレンジして切っていませんか?
レシピで指示される野菜の切り方には、意味があります。見た目がよくなるだけでなく、火のとおりがよくなる、はやくなるなど、料理家さんのしっかりとした研究のもと決められていることが多いのです。
そこでここでは、料理のレシピでよく使われる野菜の切り方11種類をご紹介します。一度覚えてしまえば、もう検索の手間もなし! ぜひ覚えて活用してみてください。
知るとおいしさがぐんと変わる!野菜の切り方
ニンジン、ダイコン、タマネギ、ネギ…。代表的な野菜の切り方をまとめました。知っていると思っていても、じつは使いこなせていない切り方もあるかもしれませんよ。
●いちょう切り
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切り口の丸い野菜を縦十文字に切り、端から一定の厚さで切る。
●乱切り
切った面が上にくるように転がしながら、斜め切りにする。
●半月切り
大根やニンジンなど丸い棒状の野菜を縦半分に切ってから、端から一定の厚さで切る。
●輪切り
キュウリやナスなど丸い棒状の野菜を一定の厚さで切る。素材に対して包丁を直角に当て、真っすぐ下におろす。
●みじん切り
縦・横などに切り目を入れていき、細かく切り刻む。
●小口切り
ネギやオクラなどの丸くて細長い野菜を端から薄く刻む。
●千切り
キャベツやショウガなどを、4~6cm長さを目安に薄く細く切る。
●短冊切り
大根やニンジンなどを短冊のように縦長の薄切りにする。
●くし形切り
カブやトマト、レモンなど丸い野菜や果物を縦半分にし、中央から等分に切り分ける。
●斜め薄切り
断面が楕円形になるよう、素材に対し、包丁を斜めに入れて薄切りにする。
●ささがき
ゴボウやニンジンなどの細長い野菜を回しながら、鉛筆を削るように包丁を入れ、笹の葉のようにそぐ。