幸栄です。パン教室「toiro(トイロ)」を主宰しています。初めてパンを焼いたのは、長女の出産から1か月後のこと。あの日から試行錯誤を重ね、今は卵とバターを使わないパンのレシピをつくっています。パンを焼きながら、2人の娘の母としても、楽しみや大変さをたくさん感じる日々。毎日のなかで見つける、ささやかな幸せや楽しみをつづっていこうと思います。
スーパーマーケットで買ってきた粉や調味料、みなさんはどう保存していますか? 袋のまま? それとも粉も油も詰め替え? 私は砂糖や塩のほか、シナモンやピンクペッパーなど袋のまましまっておくと、使うタイミングを逃してしまいそうなものに絞ってビンに詰め替えています。
こちらはお気に入りのゲランドの塩とガーリック塩、きび砂糖と黒糖。いりゴマもよく使うので、詰め替えています。袋のまま保管すると出すのがつい面倒になってしまいますが、重ねておけば、少ないスペースでも収納できるし、なにが入っているのかひと目でわかるので、使い勝手もよいです。小さなスプーンをそばに置いておくとなおよしですね。
わが家ではゆで卵をよくつくります。そのときに入れる粗塩は小さなビンに。よく使うので、フタは軽く乗せておくくらいで閉めていません。
そして、頻繁に出番のないスパイス類は、洗って取っておいた小さなビンに。袋のままだと、小さくまとめて忘れがちなスパイス類も、こうすることで存在を忘れずに使うことができます。見た目に特徴のあるスパイスを並べれば、キッチンのちょっとした飾りにも。
そして定番なのは、買ってきたシリアルなど。買ってきたらすぐにビンに詰め替えます。忙しい朝はこれと器を食卓にぼん、と置いておくだけ。そうすると、娘たちは自分で牛乳とスプーンを出して、好きなだけ取って食べてくれます。ビンの中見が減ると、「あっ、ちょっと食べ過ぎたかな」なんてバロメーターにも。
からになると捨ててしまうビンも、ラベルをはがして取っておけば、想像以上に便利な収納グッズになります。買ってきたらささっとその詰め替えるだけなので、ぜひ試してみてください。
【幸栄(ゆきえ)】
1979年広島県生まれ。「はな」と「ひな」2人の娘をもつ。モデルとして活躍したのち、長女の出産を機にパンづくりに出合う。ベッカライダブルハウスにて、製造補助をしながらパンについて学び、 2010年から卵とバターを使わないパン教室、
toiroを始める。 著書に『
「ちょっとのイースト」で作る ベーグルとピザの本 (生活シリーズ)』(主婦と生活社刊)、『
パウンド型で焼けるおいしい食パン』(家の光協会刊)、『
あかちゃん、こども、おとなのパン―はじめてのパンづくり』(アノニマスタジオ刊)などがある。