東京の郊外で、冷蔵庫なし、エアコンなし、洗濯機なしのシンプルな暮らしを送っている、省エネ生活研究家のアズマカナコさん。なんと家族4人で、ひと月の電気代は500円、水道代は1400円だそう。どうやったら家電を利用しなくても、夏を快適に過ごせるのでしょうか? この季節ならではの工夫を教えていただきました。
涼しいアイテムを日常に取り入れて、暑い夏を乗りきる
●ハッカ油使いで清涼感を
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薬局などで買えるハッカ油は、夏のシーンで大活躍。「水で薄めてスプレーボトルに入れておき、肌にかけるとスッと涼しく感じます。虫よけ効果もあるので一石二鳥」。
ハンカチにひと吹きすれば、汗をふくときにリフレッシュできます。
ハッカ油を数滴たらした水で絞った手ぬぐいを首に巻くのも、ひんやり効果ありです。
<ハッカ油スプレーのつくり方>
アズマさんは、スプレーボトルに50mlの精製水を入れ、ハッカ油を10滴たらし、よく振り混ぜて使用。「ルームスプレーにしたり、トイレのこもったにおいを解消したりするのにも役立ちます」。
●水枕で気持ちよく眠りに
寝苦しい夜、子どもたちには水枕を用意します。「発熱時用に使っているゴム枕を利用。寝つくまでの十数分程度ひんやりすれば、あとはぐっすり眠れるので、氷なしの水を入れただけで十分です」。
●濡らした手ぬぐいに扇風機で風を当てる
とくに暑い時間帯は扇風機の出番。扇風機の前に濡れた手ぬぐいを下げると、気化熱で温度の下がった風が人に届きます。「手ぬぐいの色柄も涼しげなものを選ぶといいですね」。
●薄手のカットソーのスカートとはだしで過ごす
装いひとつでも暑さの感じ方が変わります。「夏は、風とおしのよい薄手のカットソーのストンとしたスカートを愛用。板の間も畳も、はだしだとひんやり感じて気持ちいいですよ」。
●ソーラーランタンの明かりをあちこちで活用
家の照明は、居間の電球と、キッチンと浴室にそれぞれ蛍光灯があるだけ。「それ以外の場所で明かりが必要なときは、太陽光で充電するランタンを使います」。持ち運べて電気代ゼロ!
●暑さの厳しい時間を避け、サマータイムを取り入れる
昼の暑さを避けるため、夏はいつもより2時間ほど早起きして家事や仕事を始めます。「仕事をするときは日の当たる場所を避け、少しずつ涼しい位置に仕事机を移動させます。夏は2階より1階の方が涼しいですよ」。