梅雨どきに困る家事といえば、なんといっても「洗濯」です。なかでも憂うつなのが、部屋干しをしたときの服やタオルに残るイヤなにおい。スマートで効果的な解決法はあるのでしょうか? 知的家事プロデューサーの本間朝子さんに、イヤな部屋干し臭を撃退する方法を教えてもらいました。
すべての画像を見る(全6枚)干し方より、干す前が重要!?部屋干し臭を撃退する洗濯前&洗濯時のケアとは?
部屋干しというと、アイテム別に干し方を変えたりと、早く乾かすためのテクニックに重点をおきがちなもの。
「でもじつは、干す前の洗濯物のケアや洗濯の仕方で部屋干し臭は抑えられるんです。そもそも部屋干し臭は、洗濯物に残った汚れが変化したり、細菌による汚れの分解が原因。干す前にそれらを徹底的に取り除けばいいんです」(本間さん)
本間さんが提案する、部屋干し臭を撃退する洗濯前&洗濯時のケアを紹介しましょう。
洗濯前にやるべき4つのケア
●湿った洗濯物はそのままカゴに入れない!
使用したタオルや汗を吸ったTシャツ、そのまま洗濯カゴに入れていませんか?
湿ったまま放置すると、湿気と温度で細菌が繁殖する原因に。ハンガーやタオルかけなどにかけて、しっかり乾かしてから洗濯カゴに入れましょう。
●汚れのひどいものはつけおき洗いでにおいをカット
スポーツウェアなど、汗や皮脂汚れのひどいものは、洗濯前につけおき洗いをするだけで大きな差が出ます。40℃の湯に粉末の酸素系漂白剤を表示どおりに溶いて、30分ほどおけばOK。その後、洗濯機に入れて洗いましょう。部屋干し臭が気になるタオルなどの除菌にも効果的。
●洗濯物をためてから洗うのはNG!
洗濯物は時間がたてばたつほど、においの原因となる細菌が増殖。たまってから洗おうと思わず、1、2日以内に洗濯するようにしましょう。一度に洗う洗濯物が少ない方が、乾かすのも簡単です。
●汗が気になるものは除菌スプレーをふきかける
汗が気になる衣類などは、布用除菌スプレーをふきかけておくのも効果的。衿や脇の部分など、とくに気になるところにスプレー。その日のうちにすぐ洗濯できないときでも、細菌の増殖を抑えることができます。
洗濯時にやるべき4つのケア
●洗濯物をつめすぎない
洗濯物をつめ込みすぎると、洗い方にムラが出て汚れや雑菌が残る原因に。一度に洗う洗濯物は容量の7割くらいまでに抑えましょう。洗濯物は丸めず、広げて入れると洗剤液がまんべんなく浸透しますよ。
●洗剤に酸素系漂白剤をプラス
洗濯するときの洗剤に、酸素系漂白剤をプラスすると除菌効果がアップ!白物だけでなく、色柄ものにも使えます。液体タイプの方が洗剤となじみやすいのでおすすめ。
●水でなくお湯を使う
約40℃の湯で洗濯すると、洗剤の洗浄力が高まります。お風呂の残り湯を使う場合は、入浴直後、湯が冷めないうちに。一度冷めてしまうと細菌が増殖するので逆効果。すすぎには新しい水を使いましょう。
●脱水は短縮せず少し長めに
衣類がシワになるからと普段は脱水を短めにしている人も、部屋干しのときにはNG! 長めの脱水を心がけて。それだけでも洗濯物に残る水分が少なくなり、早く乾いて部屋干し臭を抑制します。
いかがでしたか? いつもの洗濯にちょっとしたケアをするだけで、躊躇することなく梅雨どきの部屋干しができます。
知的家事プロデューサーの本間朝子さんは
ESSE7月号にも登場。浴室のカビのケアやキッチンの細菌のケアなどを、梅雨時に知りたい家事のコツをアドバイスしてくれています。そちらもチェックして、しっかり予防&対策を!