テレビや雑誌などで、シンプルな生活のアイデアを披露している、整えアドバイザー・阪口ゆうこさん。収納だけでなく毎日の家事も、仕組みを整えることで、効率よくこなす工夫をしています。今回のテーマは朝家事、限られた朝の時間を有効に使うワザについて。ルーティン家事に「習慣化」を取り入れることが有効だとアドバイスしてくれました。
炊飯タイマーが、朝家事の時間配分に頼れる!便利な使い方を紹介
朝は、合戦なり。
あれもして、これもして、あれ?もうこんな時間になってる!きゃー急がなきゃ!…そんな人はごまんといます。私もそうでした。限られた朝の時間を効率よく使う、時間配分が苦手な人は多いんじゃないでしょうか?今回は、わが家で実践しているちょっとしたワザをご紹介します。
わが家は、鉄鍋でご飯を炊いています。IHコンロにのっけている時間は、強火で7分、弱火で10分。強火から弱火に火力を変えるタイミングと、炊き上がりの2回、ピーピーと鳴ってお知らせしてくれます。
その7分と10分、トータル17分を制限時間として、家事の手順を設定しています。時間配分が大の苦手な私にとっては、このピーピー音がお助けマンなのです。
それでは、具体的な手順をお教えしましょう。
朝起きていちばんに、炊飯鍋をのせたIHをオンにします。これで、7分間のタイマーがスタート! 前夜に、みそを入れる前の工程まで準備しておいたみそ汁の鍋もIHにのせます。着替え、洗顔をすませ、洗濯物をリビングまで運んでいる間に、強火終了のお知らせがピーピー鳴ります。弱火に切り替えて、10分間の第2タームが開始に。
みそ汁にみそを入れて仕上げて、鍋をどかしてあいたコンロで、卵焼きをつくったり、前日切っておいた野菜を炒めたりします。そして、テーブルセッティングを終えたあたりで、お米も炊き上がります。炊飯鍋をテーブルに運んだり、お茶を入れたりしてる時間で十分蒸らしができ、おいしく仕上がります。
タイマー式なら朝の家事がゲーム感覚でこなせる
私は、1時間のうちにこれとこれとこれやってねと言われたら、できない人でした。
でも、「この時間にこれをしてね。そのあとは、この時間にこれをしてね」という具合に、細かく時間を区切って、少ないことだけやるのであれば、案外こなせることに気がつきました。ざっくりと決めるのではなく、ひとつ一つの仕事に時間制限を設けることで、ゴールが明確になり、ひとつのことにぐっと集中できるのです。
毎日やることなので、「この時間はこれをする」と決めることで習慣化につながり、考えなくても手が動くようになります。
そして、ちょびっとゲーム感覚も楽しめる。17分チャレンジが続いてるのも、もしかしたら、このゲーム感覚のおかげかもしれません。炊飯鍋ではなくても、普通の炊飯器の早炊きモードでも、洗濯乾燥機でも、なんでもOK。時間配分がどうしても苦手という人は、一度試してみてはどうでしょうか?
整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。著書に『
家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ』(日本文芸社刊)がある。月間200万PVのブログ「
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