家のものを「ときめくかどうか」を基準に片づける手法が評判となり、アメリカの『TIME』誌で「世界でもっとも影響力のある100人」にも選ばれ海外でも活躍の場を広げる、片づけコンサルタントの“こんまり”こと近藤麻理恵さん。
そんなこんまりさんですがじつは、昨年アメリカに引っ越し、第2子を出産。引っ越しによる心境の変化、現在の活動についてなど、こんまりさんの“今”を語っていただきました。
アメリカでも反響大!こんまり流ときめき片づけメソッド
こんにちは、「こんまり」こと近藤麻理恵です。今回初めてご報告するのですが、アメリカのカリフォルニア州に引っ越して、もうすぐ1年になります。昨年、現地で二女を出産し、4人家族となってにぎやかな毎日を送っています。
アメリカに引っ越したきっかけは、初めての著書『人生がときめく片づけの魔法』が、世界各国で翻訳され、海外でのお仕事が増えていったことでした。私自身、これだけ多くの国で片づけが求められていることに、まず驚きました。海外では、片づけのメソッド自体が珍しいということもありますが、それ以上に、こんまり流の片づけに込められている「捨てるものに感謝する」という考えにひかれる人も多い気がします。
片づけのレッスンでアメリカの各都市に行きますが、ニューヨークやサンフランシスコなどの都市部は意外とコンパクトな住居に住む人も多く、日本と同じように片づけに悩む声も多いんです。
「世界を片づける」そんな夢を胸に家族でアメリカへ
海外の家庭を数多く訪問して現状を知り、いつの頃からかもっと片づけを通じて世の中に貢献したい!という思いが私のなかにムクムクと沸き上がってきました。そして、「Organize the World(世界を片づける)」という、ちょっと大きな夢を抱くようになったのです。
そんなこともあり、まずは反響が大きく、片づけのニーズが多いアメリカを拠点に活動してみようと引っ越しを決意。
長女が生まれて間もない頃で、海外の生活への不安もありましたが、なにせ「片づけのヘンタイ」なもので(笑)、世界が片づけを求めている今がタイミングだ! と思ったら迷いはありませんでした。
どこにいても、伝えることに変わりはなく日本と同じ。だから私のなかでは、今アメリカにいるのは「移住」という大ごとではなく、「長めの出張」という感覚なのかもしれません。
アメリカでもさまざまな都市でセミナーや講演会を行っています。先日初めて、通訳なしで英語でスピーチ!なんとか終えましたが、まだまだ特訓が必要です…。片づけの研究と合わせて、がんばろう、と思っています。
ESSE6月号
では、こんまりさんのエッセイ連載がスタート。アメリカでの暮らしや、読者の片づけのお悩みに答える“誌上レッスン”コーナーも掲載しています。今後もこんまりさんの最新情報をお届けしていきますのでご期待ください。