ミニマリストな暮らしぶりが、人気バラエティ番組の目にもとまった、整えアドバイザーの阪口ゆうこさん。先日はミニマリストでもある芸人・平野ノラさんが、自宅ロケに来たというほど、今さまざまなメディアで活躍しています。

 その番組でも「ムダなものをなくすことで思考がクリアになる」と“ものを処分するメリット”が改めて説明されていました。阪口さんによれば、「厳選したもので暮らすこと」も、理想の自分に近づく第一歩になるのだそう。

 なりたい自分になるためのものを選ぶ「基準」を伝授してもらいました。

大人になるほど難しい「いる」「いらない」の選別

大人になるほど難しい「いる」「いらない」の選別
「理想の自分」になるためのものの手放し方
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 いる。いらない。いる…、いらない…。いる…、いる、いる、いる、いる、いる…。

 いや、ほとんど手放さへんのかい!

 いざ捨てようとしてみても、身の回りのものすべて「いる」にしちゃう悩める子羊、いませんか?

 ものを手放すのって難しいんですよね。わかります。

 でも、じつは子どもでも、いるものといらないものの取捨選択は立派にできるんです。
 わが家も、保育園児の頃から自分でやらせていますよ。

 むしろ小さい頃の方がラク。「いるかいらないか分けてね~」なんて言えば、好きか嫌いかという判断で取捨選択を始めるからです。

 しかし大きくなるにつれ、「好きか嫌いか」のほかに、「使うかどうか」という基準が加わります。

 もっと大きくなると、学校や習い事など、やりたいことが増える分、必然的にものは増えていき、「好きか嫌いか」「使うかどうか」の基準は、どんどん複雑になっていきます。
「好きじゃないけど使うかもしれないから取っておく」「使わないし、今はもう興味がないけど、気に入って買ったものだから取っておく」とかね。

 私たち、大人にとって、ものの取捨選択が困難なのもわかるわよね~(ため息)。

未練なくものを手放せない人に効く、魔法のひと言がある

未練なくものを手放せない人に効く、魔法のひと言がある

 先日、小学生の娘が子ども部屋の片づけをしていたときも、こんなことがありました。

 いる・いらないを選別しているときに明らかに手が止まる娘。

 しまいには、「おかーさん、全部いる!いらないものがない気がする!」なんてことに。

 ここで、ひと言、魔法の言葉をつぶやきました。

「あなたは、この1年でどんな人になりたいの?」

 そうしたら、使わないオモチャやキャラクターグッズなど、多くのものを手放すことができたのです。

ものを捨てるだけで理想の自分に近づけます

「理想の自分が持つものだけを想像して選んでね」

 そう尋ねるだけでOK。子どもの手が止まったら、何度でも繰り返しましょう。

 子ども自身に、なりたい自分のイメージがわけば、こっちのもんです。
「このキャラクターは卒業する」「このオモチャで遊ぶことはもうない」

 イメージどおりにものの選別ができたら、そこは理想の自分が過ごすべき空間に。

 子どもの例で話を進めてきましたが、このやり方は、大人にとっても、もちろん有効。
「理想の私が着ているのはこの服?」「なりたい自分の部屋にはこれは必要?」

 そんな風に、「なりたい自分」基準でものを選別したら、すでに理想の自分に一歩近づいているはずです。

【阪口ゆうこさん】

整えアドバイザー。夫、小学生の長男、長女の4人暮らし。自宅セミナーで収納や時短家事など暮らしをスムーズに回す工夫をレクチャーする。著書『

家族がいちばん。だからきちんと選べる。きちんと使える。ゆるミニマルのススメ

』(日本文芸社刊)が発売中。ブログ「

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