ウェブショップや雑貨店などでの委託販売を活用し、趣味でつくったアクセサリーを販売する主婦が増えています。家事や育児をしながら手づくりを楽しみ、賢くプチ稼ぎができるようになった秘訣を教わりました。

子どものお出かけ時間でプチ稼ぎ
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月の売り上げ平均は約8万円、制作と家事の時間はメリハリをつけて

 好みのアクセサリーが見つからず、「それなら自分でつくってみよう」と思ったのが、齋藤さんが手づくりを始めたきっかけ。それまで手芸の経験はなく、アクセサリーづくりの本を参考にして、見よう見まねでつくったそう。

 「最初はあくまでも自分が身につけるためでしたが、友達に頼まれてプレゼントしたり、デパートの手づくり市に出品するように。知人がやっている雑貨店にも作品を置いてもらい、だれかに買ってもらう楽しさを知りました」

 長男出産後は、家にいる時間が増えたため、ウェブでの販売を開始。最初はアクセス数が伸びませんでしたが、ウェブ広告を出すなどし、売り上げを伸ばしました。
「家を建てたときは、自宅ショップを開こうと思っていたんです。でも、長男が生まれて、ウェブショップの方が、アクセサリーをつくる時間と家事、育児の時間をしっかり分けられるかなと感じて。結局、今に至っています(笑)」

 現在、月の売り上げは平均して約8万円。制作時間は平日の10〜16時と決めて、家事や育児とのメリハリをつけています。
「シンプルかつナチュラルという自分の作風は大切にしつつ、『こんなものが欲しい』という声にはできるだけ応えたい。つけるとうれしくなれるアクセサリーづくりを目指しています」

●齋藤さんのブランド

・ブランド名:

Green Field

・作品の特徴:真ちゅうや天然石を使った、ナチュラルな服に合うシンプルなピアスやネックレスが中心
・販売方法:ウェブショップ、雑貨店ほか
・1か月の制作数:約100個
・1か月の売り上げ:8万円前後

プチ稼ぎの売り上げを伸ばすための4つの工夫

(1)商品写真は明るい時間に撮る

明るい時間に写真を撮る

光がきれいな午前中のうちに、ウェブショップに載せる写真を撮影。「撮影は、明るくてスペースのあるダイニングテーブルで。ブレを防ぐために三脚を立てて撮っています。作品を写すだけでなく、自分の世界観を出すようにするのがコツです」

(2)家にある材料で撮影用にスタイリング

身につけたときの雰囲気がわかる着用写真も撮影。「トルソーにかけるか、自分でつけて夫に撮ってもらいます」。アンティークのレースや額縁、観葉植物の枝など、家にあるものをフル活用!

(3)商品の発送には、おまけやメッセージを添えて梱包

注文があったら、おまけやメッセージを添えて梱包

ピンクの麻ひもと白い箱に入れてかわいく梱包。商品にはささやかなおまけとメッセージを添えて、リピーター獲得につなげます。「2回以上買ってくれたお客さまには違うおまけを送れるように、なにを添えたか記録しておきます」。おまけはファスナーやストラップにつけるチャームなど。「毎回違うものが届くよう、数種類を用意します」

チャームをおまけに
チャームをおまけに

印刷した文面だけでなく、相手の名前とひと言メッセージを手書きすることで感謝の気持ちが伝わります

メッセージは手書きで
メッセージは手書きで

(4)お店の雰囲気に合わせた作品をつくる

安定した販売を続けるには、客層に合わせた作品づくりが重要。「自分の作風は大事にしつつ、お店の雰囲気や客層に合わせて柔軟にラインナップを変えています」。そのお店でしか買えない“限定品”もつくるとお客さんに喜ばれるそう