「必要なもの」を絞り込んでスッキリ収納に成功したのに、家族にとっては使いづらくて後日ごちゃっと…という失敗したことはないでしょうか。
整理収納のプロであるライフオーガナイザー・小林かおるさんも、そんな失敗をしてしまったひとり。増えてしまった「文房具」をプロの目線で上手に片づけたところ、家族の思いはじつは違っていて…。どんな家庭でも起こりうる「収納の落とし穴」と「その結果たどりついたナイス収納法」について語ってもらいました。
まず目指したのは「取り出しやすく見た目もきれい」な収納
すべての画像を見る(全4枚)知らないうちに増えてしまった文房具。数を絞り、トレーを駆使して、引き出しの中に片づけました。小さな物ほど、定位置を決めて、さらに色数を抑えたら見た目もきれいになって、物が入らないゆとりもできて大満足。
必要最低限をそろえた文房具は、取り出すときに迷いがなくストレスもありません。
「あぁ、気持ちがいい~、このゆとり収納!」と、引き出しをあけるたびに私はうっとりしていたのです…。
●「自分だけのスペース」なら、これでよかった
家族みんなに「これから文房具はここに戻してね!」と宣言し、文房具収納の悩みから解放された(はずだった)わが家。
なのに数日後、なんだかごっちゃりと、むしろ取り出しにくいんですけど…という状態になっていました。
「ここに戻して」というルールをきちんと守るあまり、ほかの文房具も、使用後ここに戻してくれていました。そう、「必要最低限の文房具」でいいのは私だけで、家族はそうではなかったのです。
それにしても、なんでこんなに増えちゃった?
●「増えた理由」を考えた
文房具が増えた理由、それは、それぞれが使いやすい文房具を、この引き出しに入れるようになったからでした。
今までは、各自の筆箱やかばんの中に入っていたものを、取り出しやすい場所に専用引き出しができたので、つい入れたくなったのです。
●「使う頻度」に合わせて収納場所を分ける
このままでは、必要なものがすぐに取り出せない!ということで、対策を開始!
トレーを2段式にして、よく使う文房具は上の段、たまにしか使わないものは下の段に入れてみました。
これで、使いやすさも見た目も満足いくものになり、家族の「これを置きたい!」もかなう引き出しに変身。
●収納をチェンジするときは「話し合い」がやはり必要
文房具収納に限らず、家族で使う収納スペースは、どんな小さな場所でも「話し合いが大事」と改めて分かりました。
「どんな風だったら使いやすい?」と話し合って家族で決めたルールは、家族で守りやすいし、がんばらなくても守り続けられる。それだけでグッと暮らしが楽になりますよね。