子育てと両立できる主婦パートを探している、もしくはすでに働いているけれど、もっと両立しやすい仕事を検討している…。そんな人がぜひ知りたいパート事情。キャリアコンサルタントの畠中直美さんに、詳しく話を伺ってみました。
すべての画像を見る(全2枚)子育て主婦が参考にしたい働き方
1.パートタイム派遣
派遣社員といえばフルタイムのイメージがありますが「週に2日~4日、16時まで」「月に数日だけ」などといった、フレキシブルな派遣の仕事もあります。
ある大手人材派遣会社には、フルタイム以外の派遣を扱う専門の部門があります。ハローワークでは探せない求人も多数あり、幅広い職種の仕事がそろっているだけでなく、英語や経理、マーケティングや広報、コンサルなどスキル・キャリアを生かして高時給で働くことも可能です。
最近では、もともとフルタイムでのみ募集していた仕事を、パートタイムでも募集する傾向が出てきています。「フルタイムで探していたけど、パートタイムでもいいよ」というニュアンスの求人が増えているのです。フルタイムの仕事を多数抱えている派遣会社にパートタイムでもOKの求人がないか当たってみましょう。
また、募集要項に「大募集」と書かれている案件も要チェックです。大人数で一緒に働き始める可能性が高く「久しぶりの仕事でも安心してスタートできた」という声もよく聞きます。そのほか、無料のeラーニング(インターネットを使った学習)でパソコンの使い方などを学び、セミナーやキャリアカウンセリングが用意されている派遣会社もあるので、復職の準備として上手に活用してみましょう。
2.在宅勤務
最近は在宅の仕事も増えています。パソコンでWEB関係やデータ入力などの仕事を、隙間時間を使って行えるものもあるので、パソコンが得意な方におすすめです。在宅の仕事を探せる求人サイトも多数ありますので、ぜひ一度探してみてください
不安があるなら、こんな働き方もある!
1.派遣会社の研修でブランクの不安を埋める
派遣会社のなかには、久しぶりの仕事復帰でブランクやスキルへの不安がある方に向けて、研修期間を設けているところもあります。研修期間で復職の準備ができ、就業決定後は、久しぶりの仕事復帰であることを理解してもらっている企業で働き始めることができるので安心です
2.フリーランス&派遣の組み合わせ
自身の趣味や資格を生かし、フリーランスとして働く方も増えてきました。ただ、はじめからそれなりの収益を出せる人はまれだといわれています。そこで、フリーランスの仕事が軌道に乗るまでの間、派遣と組み合わせて働くスタイルもおすすめです。
たとえば「フリーランスの仕事は毎週水曜日。派遣の仕事は月、火、金曜日」とフリーランスと派遣をうまく組み合わせて働き始め、派遣の契約更新のタイミングをみながら、フリーランスの仕事が増えてきた段階で働く軸足を変えるなどすれば、自分にあった働き方を模索することができます
主婦が仕事を探すときのポイント
子どものいる主婦は、子どもの成長や、子どもを取り巻く環境によって、週何日働けるのか、何時から何時まで働けるのかなどの条件が変わりやすいものです。
「長く働ける仕事を探したい!」と先々まで見据えた仕事に就きたいという気持ちも分かります。しかし一方で、子どもの成長や環境の変化を考え出すと、どんな仕事がいいのか決めきれず、悩んでいるうちに月日が流れて、さらに仕事に就きにくくなってしまったというご相談をよくお受けします。
ポイントは、先のことは考え過ぎず、今働きたいところで働き、その都度、柔軟に仕事探しをすること。また、ちょっと幅を広げて、今まで経験したことのない仕事や、気になっていた仕事にも挑戦することも大切です。節目で働き方を見直すことも考えながら、自分らしい子育てと仕事のバランスを見つけていきましょう