この春からお弁当づくりをスタートする方も多いのでは? 毎日のお弁当は、つくりおきをしておくと、朝に助かりますよね。でもSNSや本で見ると、つくりおきは正直大変そう。あそこまではできないけど、お弁当に役立つつくりおきを少ししたい…。そんなリアルなリクエストにこたえてくれたのが、カリスマ料理ブロガー・たっきーママさんです。
電子レンジで「おかずの素」をつくりおけば、朝2分でメインおかずが!
つくりおきお役立ち「おかずの素」胸肉の蒸し酢鶏
すべての画像を見る(全4枚)たっきーママさんがおすすめするのは、いろいろな料理に展開できる「おかずの素」をつくっておくこと。おかずの素そのものも材料を混ぜてレンチンするだけと手軽です。
「前の晩に容器に肉と調味料を入れてチンするだけ。レンチンなら夕食の準備の合間や寝る前のちょっとした時間に気軽にできます。加熱している間にほかの家事ができるのもうれしい。容器ごと冷蔵気に保存できるから洗い物もなし!」
<材料>(4人分)
鶏胸肉 2枚(500g)
A[酢大さじ2 塩ひとつまみ コショウ適量]
<つくり方>
(1) 鶏肉は皮を除いて観音に開き、フォークで数か所刺して耐熱容器に入れる。Aをまわしかけ、ふんわりラップをかけて電子レンジ(600w)で4分加熱する。
(2) 一度取り出して裏返し、再びふんわりラップをかけて4分加熱し、ラップをしたまま10分おいて余熱で火をとおす。
素材は肉だけ、作業はチンするだけと簡単! でも、肉をレンジ調理するとかたくなっておいしくできないのでは、という疑問も。「レンジならではの、肉をやわらかく、おいしくするコツがもちろんあります」
材料に酢を入れて加熱時間は短めに。余熱で火をとおしてゆで汁ごと保存!
肉をやわらかくする作用のある酢を調味料に使い、かたくなることを防ぎます。また「加熱時間が長すぎるとかたくなったりパサついたりするので、加熱時間は短めに。そのあとラップをかけたまま余熱で火をとおすようにすると、しっとりジューシーに仕上がります。また、ゆで汁に漬けたまま保存することで、やわらかさをキープできます」
「おかずの素」からあっという間にお弁当ができた!
そして朝、つくりおいたおかずの素をお弁当おかずに変身させます!
「すでにメインおかずに火がとおっていて、あとは味つけと混ぜる素材に火をとおすだけなので、本当に早くできます」
そして、味つけも薄めだから、いろいろな料理に展開できる!
おかずの素をつかったお弁当1→蒸し酢鶏のチーズベーコン巻き
<材料>(2人分)
蒸し酢鶏(cm幅のそぎ切りにして6等分に切る) 1/2枚(125g)
スライスチーズ(半分に切る) 3枚(54g)
スライスベーコン(長さを半分に切る) 3枚(54g)
オリーブオイル 大さじ1/2
粗びき黒コショウ 適量
<つくり方>
(1) ベーコンの手前にチーズと蒸し酢鶏を順に1つずつのせて巻き、巻き終わりを楊枝でとめる。同じものを6つつくる。
(2) 耐熱容器に巻き終わりを下にして並べ、オリーブオイルをまわしかける。ふんわりラップをかけてレンジで2分加熱し、底にたまったチーズソースをかけ、コショウを振る。
おかずの素からの変身2→蒸し酢鶏の塩昆布うどん
<材料>(1人分)
A[蒸し酢鶏(適当な大きさに裂く)1/4枚(約60g) 塩昆布、ごま油、蒸し酢鶏のゆで汁各大さじ1 しょうゆ小さじ1 ゆでうどん1玉(250g)]
B[万能ねぎ(小口切り)、白炒りごま各適量]
<つくり方>
(1) 耐熱容器にうどんを入れてほぐし、Aを加える。ふんわりラップをかけてレンジで2分加熱してよく混ぜ、Bを散らす。
こちらも材料を混ぜて2分チンするだけと簡単! これ以外にもこの胸肉のおかずの素を使ったアレンジレシピがたくさん載っているのが、たっきーママさんの最新刊「
たっきーママの 作りおきおかずも!副菜も! 全部レンジで朝すぐ!弁当」。この鶏むね肉以外に、鶏もも肉やミートボール、鮭など、簡単でいろいろ役立つ「おかずの素」とそのアレンジレシピもたくさん紹介されています。春からのお弁当ライフにお役立ててください!
●教えてくれた人
【たっきーママ】
フードアナリスト、フードコーディネーターの資格を持ち、ウェブサイトでの連載や、雑誌、広告、企業のレシピ開発を手がける。近著に『
たっきーママの 作りおきおかずも!副菜も! 全部レンジで朝すぐ!弁当』(扶桑社刊、1200円+税)がある。
たっきーママオフィシャルブログ