インスタグラムなどでよく見かける、ワークトップになにも出ていないすっきりと片づいたキッチン。ものがしまわれていたほうが掃除もしやすく、調理の作業効率もあがると人気を集めています。
そんなすっきりしたキッチンをつくるには、備えつけの収納をフル活用することが欠かせません。箸やスプーンなどの細かいものから、鍋やザルといった大物まで、使いやすく引き出しに収納するにはどうすればいいのでしょうか。
そこで、整理収納のプロ・吉川永里子さんに、すぐにマネできるキッチンの引き出しの効果的な使い方を教えてもらいました。実際に収納に悩んでいるという読者のお宅を大改造していきます!
引き出し収納2つの極意。作業する場所の近くに、取り出しやすくものを配置
吉川さんによるとキッチンの引き出し収納の極意は、作業する場所の近くにものを保管することと、取り出しやすくしまうこと。そのために便利な収納アイテムも取り入れていきます。
●シンク下の引き出しには、水回りで使うものだけを置く
すべての画像を見る(全11枚)米や乾物などを積み重ねていたシンク下の引き出し。湿気の多い場所に食材はNGです、と吉川さん。
[AFTER]ザルやボウル、洗剤ストックなど水回りで使うものだけをボックスで仕切って収納することでずいぶんすっきりしました。
●コンロ下の引き出しには、鍋やフライパンを立てて収納
[BEFORE]コンロ下の引き出しに、鍋やフライパンを重ねて収納していたМさん。重なっていて取り出しにくそうです。
[AFTER]そこで導入したのは、ラックスタンド。立てて収納することで、出し入れが格段に早く、調理がスムーズになりました。
●雑多につめ込んだ引き出しは客用カトラリー専用に
[BEFORE]キッチンツールやカトラリーが雑多につめ込まれていた食器棚の引き出し。
[AFTER]ナイフ、フォーク、キッズ用カトラリー、箸とトレーで分けて仕切り、客用のカトラリー専用のスペースにしました。
●あちこちに出しっぱなしだったものは4段引き出しへ
あいたスペースが多く、活用できていなかったワークトップ下の4段。
「出し入れしやすい場所なのにもったいない! 頻度が近いもの同士まとめ、段ごとに分けてしっかりと活用しましょう」
1段目調理中に出し入れしやすい1段目は、整理トレーで仕切り、キッチンバサミや計量スプーンなど、使用頻度高めのツール入れに。
2段目毎日使う取り皿などを配置。
「カトラリーも毎日使うものだけひとまとめにすれば、家族が手伝いやすくなります」
3段目ときどき使うスケールやバットなどを置くスペースに。あちこちに散在していた袋用クリップも、ここにまとめれば迷子になりません。
4段目シンク下にあった缶詰を、こちらに移動。
「積み重ねると中身がわからないので、ラベルを上に向けて並べ、ムダ買い防止につなげて」