「なににお金を使っているのか把握できていない」「ついムダ買いしてしまう」「貯金ができない」…。貯まらぬ迷い人を救うべく、今回ESSEは、ファイナンシャルプランナーの山口京子さんに助っ人役を依頼。貯め上手のポイントともいえる財布の使い方について、アドバイスしていただきました。貯まる財布づかいのコツがいっぱいです。ぜひ参考にしてみて!

財布に入れるクレジットカードは1枚だけに絞る

クレジットカードは、1枚だけを財布に
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※中身が入れ放題になっている悩み人・中島さんのNG財布

 今回の相談者、クレジットカード派の中島さんの悩みは、決算が翌月になるので使った金額が把握しづらく、出費が増えてしまうこと。「スーパーのカード、ガソリンカードなど3枚を使い分けているので、支払い日もバラバラで余計混乱してしまうんです」。

 そこで、山口さんは(1)財布に入れるカードを1枚に絞る、(2)週予算を決めて、使った額をレシートやネットで確認しながら使う、という方法を提案。さらに「現金払いが必要な場合も、月の予算を2万円と決めましょう。月初に1万円だけ財布に入れ、できるだけもたせるよう意識して。お金の使い方が丁寧になりますよ」。

相談者:中島由香さん(仮名・千葉県・40歳)

夫(43歳)、長女(12歳)、長男(9歳)の4人家族。買い物はほとんどクレジットカードで、ポイントをゲット。「でも、支出が把握できず、いつのまにか出費が増えて、貯蓄ができない」

<毎月の財布支出>

食費 65000円
その他 35000円

計/100000円

食費や雑費は、ほとんどドラッグストアでカードで購入。ほかの支出も合わせると、カード払いは月8万円以上。月末の明細で「こんなに!?」と驚くそう

こんなところがNG!ものを入れ放題で中身が把握できない

入れ放題の手づくり財布で中身が把握できない

買い物はクレジットカード中心で、財布の中にはカードとレシートがたくさん!ちなみにこのときは、レシートが30枚以上にも。「財布が大容量なことで、かえってレシートを見直さない悪習慣につながっています。クレジットカードを3枚使っているのも、出費を把握しづらくする原因」と山口さん

FP山口さんがチェック!ダメ財布を見直して、貯まる財布に変更を!

・小ぶりの財布に変更

つめ込みがちな財布から、何年も使わずにしまい込んでいた小ぶりの財布に変更することにしました。必要最低限のものしか入れられない環境に

・レシートをまとめて毎週のカード支出をチェック

買い物から引き落としまでの時差が、クレジットカード管理の最大の難関。「レシートでカード支出をまとめ、その分のお金は使ったものとして残高を計算」。カード各社のwebサイトで明細が確認できるので、チェックする習慣をつけましょう

・クレジットカードは1枚に絞る

クレジットカードは1枚に絞る

クレジットカードを複数使っていると、使ったお金が把握しづらいうえ、支払い日がバラバラで月の支出総額もわかりづらくなります。普段の買い物でよく使うドラッグストア発行のクレジットカード1枚に絞って、手間なし管理にチェンジ! さらにおトクになるポイントカードも併用

・現金は1か月分の予備費のみ入れる

子どもにおつかいを頼むときや、ママ友と割り勘するときなどのために、現金予算を月2万円に設定。「まず1万円だけ財布に入れて、長もちさせましょう。なくなったら次の1万円を入れ、余ったときは貯金や自分のおこづかいに」

・ポイントカードは確実に貯まる1枚だけ

使っていなかった他店舗のポイントカードは処分し、メインで買い物するドラッグストアのカードだけに。「ポイント目当てのムダ買い防止にも」

<実践結果>自分の買い物パターンがわかって、出費が減少!

レシートをまとめて毎週のカード支出をチェック

クレジットカードを使うたびにwebサイトで使った額をチェックしていたら、出費が引き締まりました。また、レシートの見直しで特売に弱い自分を再認識し、ムダ買いが減少。外食も財布の残金を確認して行くことで、セーブしています。お金の使い方全般に「いつのまにか使い過ぎた!」と焦ることがなくなりました

<中島さん談>